「子供の矯正が成功する家庭にみられる3つの共通点を事例と共に分かりやすく解説していきます」
みなさん、こんにちは!
東京都大田区田園調布にある小児歯科・矯正歯科専門の歯科医院「ABC Dental」の院長です。
日々、多くの患者様と歯並びに関するカウンセリングしたり、歯科診療・矯正治療をさせていただいている中で、小児矯正が成功するご家庭には特徴があることが分かってきました。
子供の矯正(小児矯正)は6歳から12歳頃の小児期に治療しますので、お子様本人が矯正の必要性を十分に理解できず、途中で面倒になり投げ出してしまうケースも少なくありません。
この記事では、子供の矯正が成功する家庭にみられる3つの共通点を事例と共に分かりやすく解説していきますので、小児矯正を検討されている親御様はぜひ参考にしてみてください。
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ご質問:小児矯正に成功する人と失敗する人の違いは?
ご質問をいただきました。
ご質問者様:7歳の娘さんのお母様
私は歯並びが悪く、長年コンプレックスを抱えていますが、最近は7歳の娘の歯並びが私に似てきてガタガタになっているのが気になっています。
ネットやSNSなどで小児矯正について調べていると、同じマウスピース矯正の治療を受けても成功する人と失敗する人がいると知りました。
時間とお金をかけて矯正をするのだから、失敗するのは避けたいのですが、成功する人と失敗する人は何が違うのでしょうか?歯医者さんからアドバイスを聞きたいです。
よろしくお願いします。
回答:小児矯正が上手くいく家庭にある共通点
質問に回答します。
これから子供の矯正を始める予定の親御様にとって、知っておいたほうが良いご質問です。
歯並びが乱れている状態のことを「不正咬合(ふせいこうごう)」といい、上下の歯がきちんと噛み合っておらず、上顎と下顎の位置のズレているケースもあります。
子供の不正咬合の症状は、将来、見た目がコンプレックスになる問題だけでなく、骨格的な問題によって顎の成長に影響を及ぼしたり、口周りの機能に異常をきたすリスクがあるのです。
そのため、近年は大人になってから矯正するよりも、子供のうちに根本的な骨格の問題を解決して、永久歯がきれいに並ぶための土台をつくる「小児矯正」の重要性が認知されています。
実は、小児矯正が必要な理由は大人の方も知らない方が多く、それを小さなお子様が理解するのは難しいといえるでしょう。
小児矯正を受ける年齢は1期治療にあたる6歳〜12歳の小児期ですから、まだ本人が歯並びに対してコンプレックスはなく、歯並びを整えたいという望みもほとんどありません。
小さなお子様にとって異物であるマウスピースをお口の中に長時間入れておくことはストレスですから、治療の途中で嫌になってしまい、勝手にマウスピースを外してしまうケースもあるのです。
そうなると、質問者様のおっしゃる通り、せっかく時間とお金をかけて治療に取り組んでるのにもったいないですよね。
小児矯正が上手くいっているご家庭は、矯正が必要な理由をできる範囲で理解していて、本人が自発的に取り組んでおり、ご両親のサポートがしっかりしている印象があります。
子供の矯正が成功する・失敗する家庭の違い
ここからは、子供の矯正が上手くいっている家庭と失敗する家庭の違いを事例とともに解説していきます。
【事例】こんなご家庭は小児矯正が上手くいく!
事例1)可愛いキャラクターやアニメが好きな女の子の場合
↓
親御様が矯正によって可愛くなれることを説明している
・「矯正をして口元が整うと、キャラクターの〇〇ちゃんみたいに可愛くなるよ」
・「大人になったら〇〇ちゃんみたいに可愛くなるから矯正を始めよう!」
事例2)スポーツが大好きな男の子の場合
↓
矯正は体調にも良い影響を与えることを説明している
・「矯正を頑張ったら、スポーツも上手くなるよ!」
・「矯正すると、体が元気になるよ!」
事例3)甘い物が大好きな子供の場合
↓
親御様が歯の健康について教えてあげる
・「矯正すると歯が磨きやすくなるから虫歯になりにくいよ!」
・「美味しく食べるために、歯並びをきれいにしようね!」
このように、お子様が好きなものや興味があるものと関連させて、矯正の必要性を伝えてあげると「そうなんだ〜」「やってみようかな」と一歩踏み出すキッカケになるでしょう。
【事例】こんなご家庭は小児矯正に失敗するかも…
事例1)マウスピース型装置を付けたがらないお子様の場合
↓
命令口調になって叱りつける
・「早くマウスピースを付けなさい!」
・「外しちゃだめですよ!」
事例2)マウスピース型装置を付け忘れてしまうお子様の場合
↓
親御様もチェックを忘れてしまう
事例3)矯正中にセルフケア(歯磨きや歯間ブラシ)を忘れてしまうお子様の場合
↓
親御様も仕上げ磨きのサポートを忘れてしまう
矯正が失敗してしまう家庭は、マウスピースの装着時間を守れているか、親御様がチェックするのを忘れてしまったり、歯磨きのサポートがきちんとできていないケースが多いです。
子供の矯正が成功する家庭にみられる3つの共通点
日頃から多くの患者様と接している中で、小児矯正に成功するご家庭には3つの共通点があることが分かりました。早速、ご紹介しましょう。
①親が矯正する必要性をきちんと説明している
事例で見ていただいた通り、矯正治療が順調に進んでいるご家庭は親御様がきちんと子供に「なぜ矯正をするのか?」「なぜマウスピースを付けるのか?」をきちんと説明されています。
もちろん、小さなお子様は矯正治療について100%理解することは難しいですが、一番信頼しているお母さんもしくはお父さんに促されると「大事なことなんだなぁ」と感じるものです。
お子様によって理解度や性格はそれぞれ異なりますが、大体7歳くらいになると、「元気に遊ぶためにはコレを付けたほうがいいんだな」と矯正する意味を理解できるようになります。
失敗してしまう家庭は「子供だから矯正する理由は説明しても分からないし、マウスピースをただ付けてくれればいい」という感じで、結局、お子様のやる気がなくなるパターンです。
②本人が自発的に取り組んでいる
親御様が矯正する理由をきちんと説明して、お子様ができる範囲で理解できれば、自発的にマウスピースを付ける、歯磨きをする、という行動に自然と移せるようになります。
「やりなさい」「つけなさい」と無理やり叱りつけても、本人がやる目的を理解できなければ動きませんので、やはり本人に少しでも矯正する目的を理解してもらうことが大切です。
本人が自発的にマウスピースを装着して、歯磨きが習慣化するようになれば、小児矯正はほとんど成功に近づいていると言ってよいでしょう。
③親の協力・サポートがある
子供は新しいことをはじめた時に、最初は慣れずに抵抗するかもしれませんが、毎日繰り返していると余裕で楽しめるようになり、習慣化が身につきます。
小児矯正の治療は約1年半くらい続きますので、親御様の方もしっかりと本人が真面目に取り組んでいるかチェックしたり、サポートをしてあげることが大切です。
マウスピースの装着時間は守られているか、自分で取り外してしまっていないかチェックしたり、食後と寝る前の歯磨きはしっかりと仕上げ磨きをしてサポートしましょう。
小児矯正を成功に導くために知っておきたい大事なこと
小児矯正を経験した子ども達からは「当時はよく分からなかったけれど、大人になってから親に感謝している」という声をよく聞きます。
矯正期間中は親子で定期的に歯科医院に通院したり、セルフケアをしたり、親子のコミュニケーションも増えますので、親子で一緒に頑張ったという思い出にもなるでしょう。
お子様が大人になった時に「矯正してよかった!!」と思ってもらえるように、お口の健康はずっと大事なことを理解してもらい、親子で協力しながら取り組むことが大切です。
小児矯正に満足できる歯科医院の選び方
小児矯正に満足できる結果を出すには、歯科医院の選び方も重要なポイントです。
子供の矯正治療は専門知識が必要になりますので、小児矯正の経験や症例数が豊富にあるかといった技術面をホームページなどで調べていく必要があります。
歯科医院のカウンセリングの際には、担当医が診断と精密検査を行い、検査結果に基づいて分かりやすく説明してくれて相談しやすいと感じれば、問題ありません。
検査や説明が不十分であったり、早く治療を急かすような歯科医院はすぐに決断せずに、セカンドオピニオンを求めて、納得の行く治療を選択されることをおすすめします。
子供の歯並び相談は「ABC Dental」までお気軽にどうぞ
小児歯科・矯正歯科専門「ABC Dental」ではお子様一人ひとりに最適な治療法を分かりやすく丁寧に説明し、御本人もきちんと納得してから治療を始めるように心がけています。
親御様は治療の痛みが心配の方がいらっしゃいますが、当院の治療は痛みを最小限に抑えており、大人の矯正と比べて痛みは少ないので、安心して治療に臨んでいただけます。
子供のうちに矯正治療を始めると、上下の歯のかみ合わせが改善されて、発音が明瞭になったり、食事での消化がしやすくなったり、見た目の清潔感がアップするなどメリット大です。
お子様の歯並びが気になる方は、ぜひお子様と一緒に大田区田園調布にある小児歯科・矯正歯科専門「ABC Dental」の無料カウンセリングをご利用くださいませ。
まとめ
小児矯正の満足度を高めるには、お子様本人の意思と親御様の協力が大切なポイントです。
ぜひ、信頼できる歯科医院をみつけて、健康的で整ったお口元を手に入れましょう。