「子供の歯並びは赤ちゃんから3歳までに決まってしまい、成長期間にどれだけ口腔育成育成ができたかどうかで、大人になった時の歯並びがが大きく変わってくるのです。3歳までの口腔育成は生涯におけるお口の健康に影響を及ぼすというお話を解説していきます。」
みなさん、こんにちは!
東京都大田区田園調布にある小児歯科・矯正歯科専門の歯科医院「ABC Dental」の院長です。
子供の歯並びが悪いな…と思っていても、「子供が矯正するのはまだ早い」、「矯正を始めるのは永久歯が生え揃ったころでいいでしょう」とお考えの親御様は多いかもしれません。
実際は、子供の歯並びは3歳までに決まってしまい、成長期間にどれだけ口腔育成ができたかどうかで、大人になった時の歯並びがが大きく変わってくるのです。
そこで今回は、3歳までの口腔育成は生涯におけるお口の健康に影響を及ぼすというお話を解説していきます。ぜひ、幼少期のお子様のお口のケア、発育にお役に立てたら幸いです。
▽先読み!この記事で分かること
・歯並びは3歳までの口腔育成によって決まる
・お口のターニングポイントは3歳!!
・子供がマウスピース矯正を開始できる最小年齢は3歳
・根本的な歯並びの改善は早期治療がおすすめ
Table of Contents
ご質問:乳歯の歯並びが悪いと大人になってもそのままですか?
ご質問をいただきました。
ご質問者様:3歳の娘さんのお母様
3歳の娘はほぼ乳歯が生えそろっていますが、歯並びがガタガタしています。食べ物が嚙みにくそうなのが気になっており、矯正治療を考えています。
しかし、夫は「乳歯は全部抜けるんだから、大人になったら良くなるかもしれないよ!」と言っています。
確かに乳歯は抜けてしまいますが、成長するにつれて永久歯が整って生えてくるでしょうか。乳歯の歯並びと大人になってからの歯並びの関係について教えてください。
よろしくお願いします。
回答:歯並びは3歳までの口腔育成によって決まります
質問に回答します。
個人差がありますが、3歳になるとほとんどの場合、乳歯が20本揃った状態になります。
赤ちゃんから3歳までの時期は体の成長が著しく、3歳までにどれだけ口腔ケアを行ったかによって、大人になった時のお口の健康、歯並びが決まってくるのです。
口腔ケアとは毎日のブラッシングや口腔衛生の習慣、そして食べ物を咀嚼して飲み込むといった正しい機能を身につける必要があります。
3歳という年齢はまだ幼く、ブラッシングの必要性や口腔育成について理解が難しいと思いますが、自我が芽生え始めているので、自分の体への関心が深まっていく時期でもあります。
3歳のうちに食べ物を前歯で噛み切ったり、飲み込んだり、鼻呼吸、話すといった口周りの機能を発達させて、永久歯がきれいに生えてくる土台を作ることが大切です。
小児矯正とは、大人になった時に正しい場所に永久歯が生えてくるように、子供のうちに顎の骨格のバランスを適切な方向へ誘導しながら、正常な咬み合わせに整えていく治療です。
小児矯正は3歳から治療をうけることができます。3歳から12歳頃の急速に成長する子供の時期だからこそ、歯並びが改善する効果が期待できます。
お口のターニングポイントは3歳!口腔育成の重要性
乳歯はいずれ抜けてしまうため、多くの親御様は「大人になったら、歯並びが良くなるかもしれない」とお考えの方もいらっしゃるでしょう。
しかし、先ほども述べたように、大人になってからの歯並びは赤ちゃんの時から3歳までにどれだけ口腔育成ができたかどうかによって、大きく変わってくるのです。
3歳という年齢は体が大きく成長する過程において、言葉を理解したり、感情を表すようになったり、運動能力が高まり、また自我が形成される時期でもあります。
3歳の子供は親や大人がやっていることに関心を示すようになり、自分も真似てやってみることで、様々な行動を学びます。
幼児の場合は、歯磨きを嫌がってしまうことが多いですが、親御様が歯磨きのやり方を示してあげて、一緒に楽しく取り組むようにすれば、子供は正しい歯磨きの習慣が身に付きます。
離乳食が終わった1歳~2歳の間はむし歯になりやすい時期ですから、おやつの種類には気をつけて、歯磨き習慣と仕上げ磨きのサポートが大切です。
最後に仕上げ磨きとチェックは親子のコミュニケーションにもなり、子供は口腔衛生の大切さを行動を通して理解することができるのです。
一生のお口の健康は3歳までの口腔育成によって決まるといっても過言ではありません。
3歳までに不正咬合が確定する
実際に、歯科医院では3歳までの歯並びや咬み合わせを検診した上で、「不正咬合」の症状かどうか判断します。つまり、3歳までの歯の状態によって不正咬合が確定するのです。
乳歯の咬み合わせは3歳までに完成しますが、乳歯が生え揃うと、6歳ごろに永久歯に生え変わり始めます。個人差がありますが、多くの場合、下の前歯が抜けることが多いです。
この永久歯が生え変わる時期に、生活習慣や食べる機能をどれだけ高めてあげられるかによって顎の成長が変わってきますので、大人になった時の歯並びに影響するというわけです。
3歳の時点で歯並びが悪く、不正咬合の症状があると診断された場合、噛み切る、食べる、話す、呼吸といった健康な口の機能を正しく育てることが大切です。
人の生涯でお口の機能が最も成長するのは赤ちゃんから6歳までの乳幼児期になりますので、子供のうちに口腔育成に力を入れて、理想的な口元と歯列を目指しましょう。
子供がマウスピース矯正を開始できる最小年齢は3歳
歯並びは3歳までに決まりますので、子供がマウスピース矯正を始めることができる年齢も3歳からとなります。
早期に矯正治療を開始することで、永久歯が正しい位置に生えてくるように十分なスペースを確保し、自然に歯列が整う土台作りが可能です。
矯正治療は永久歯が’生え揃ってからでも開始できますが、体の成長過程を利用して、上下の顎の発育をバランスよく促すことができるのは小児矯正ならではのメリットです。
大人になるとすでに顎骨の成長が止まっていて、既に歯並びが完成されているので、抜歯する可能性が高く、実際に歯を動かして歯並びと咬み合わせを改善する治療法が必要になります。
小児矯正では歯並びが悪くなる根本的な原因にアプローチするので、大人になって矯正することになっても、抜歯をするリスクが抑えられて、治療期間が短くなるでしょう。
3歳から小児矯正を始めるメリット
3歳から小児矯正を始めるメリットは以下の点が挙げられます。
・正常な咬み合わせ、歯並びに導く
・上下の顎骨の成長を適切な方向へ促す
・正しい咀嚼、お口の機能を高める
・顔のゆがみを改善する
・将来、歯や顎の負担を減らす
・口腔衛生が高まる(虫歯、歯肉炎の予防)
一般的に乳歯が生え揃うのは3歳頃ですが、成長過程や口腔内の状態はお子様一人ひとり異なりますので、まずは歯科医院の精密診断で矯正治療が必要かどうか診てもらいましょう。
根本的な歯並びの改善は早期の矯正治療が大切
3歳の時点で歯並びが悪く、歯医者で不正咬合と診断された場合は、早期に矯正治療を開始することで、口腔育成と口周りの機能を高めながら、咬み合わせを改善することが可能です。
体の成長とともに自然に歯列が整っていきますので、将来的に大きな歯並びの問題を防ぐことに繋がり、口元のコンプレックスがなく、自信を持って笑顔になれるでしょう。
一生のお口の健康は3歳までの口腔発育がキーポイントになりますので、早い時期に矯正治療を始めることが推奨されます。
3歳のお子様の歯並び相談は「ABC Dental」へお気軽にどうぞ
当院では赤ちゃんの時期から親御様と一緒に口腔発育に取り組んでいただけるように、予防歯科と小児矯正治療を行っております。
お子様の歯医者デビューは、ぜひお子様と一緒に大田区田園調布にある小児歯科・矯正歯科専門「ABC Dental」までお待ちいたしております。
まとめ
当院では小さなお子様がマウスピース矯正を楽しんで取り組んでいただけるように、明るい院内におもちゃや動画など、至るところに工夫しています。
小児矯正のご相談は大田区田園調布にある小児歯科・矯正歯科専門「ABC Dental」までどうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。
東雪谷、南雪谷、雪谷大塚町、上池台、久が原、南馬込、北馬込、西馬込、東馬込、仲池上、北嶺町、東嶺町、西嶺町、池上、下丸子などのエリアからも通いやすい小児歯科医院です。
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【医院情報】
ABC Dental 子ども専門 小児歯科 矯正歯科
東京都大田区田園調布2丁目39−12