子供の矯正は痛いの?「痛み」が出やすい3パターンと対処法

「子供の矯正は痛みがあるの? をテーマに詳しく解説します。痛みの感じ方はお子様によって個人差があり、また時期や使用する矯正器具の種類によっても変わってきます。」

みなさん、こんにちは!

東京都大田区田園調布にある小児歯科・矯正歯科専門の歯医者「ABC Dental」の院長です。

東雪谷、南雪谷、雪谷大塚町、上池台、久が原、南馬込、北馬込、西馬込、東馬込、仲池上、北嶺町、東嶺町、西嶺町、池上、下丸子などのエリアからも通いやすい小児歯科医院です。

いつも当ブログをご覧いただきありがとうございます。

今回は、「子供の矯正は痛みがあるの?」をテーマに詳しく解説します。最近、親御様から「子供の歯並びを整えてあげたいけれど、痛みが心配で…」というご相談はとても多いです。

結論から申し上げますと、小児矯正において「痛み」について過剰に心配する必要はありません。「痛み」が原因で辛いというケースはほとんどありませんので、ご安心ください。

それでは早速、みていきましょう。

▽先読み!この記事で分かること

・子供の矯正は痛みがあるの?

・子供の矯正で痛みが出やすいパターン

・痛みが出やすい矯正装置は?

・子供の矯正で痛みがある時の対処法

ご質問:子供の矯正は痛みがありますか?辛くないですか?


こんな質問がありました。

「5歳と8歳の子供がいます。歯並びが心配で、小児矯正を考えているのですが「矯正」=「痛い」というイメージがあり、なかなか一歩踏み出せずにいます。

せっかく矯正しても、痛みが耐えられずに、途中でやめてしまうケースもあるのでしょうか?小児矯正を始める上で、痛みについて詳しく教えて頂きたいです。お願いいたします。

ご回答:小児歯科の痛みの感じ方は個人差がありますが、短期間で治まります

小児歯科を始める上で、「子供が痛がらないか…」とご心配な親御さんは多いかと思います。

簡潔にお答えしますと、痛みの感じ方はお子様によって個人差があり、また時期や使用する矯正器具の種類によっても変わってきます。「ある」「ない」とは一概には言い切れません。

小児矯正の痛みの感じ方は、個人差もありますので、「全然大丈夫」というお子様もいれば、「ちょっと痛いな」というお子様もいますし、矯正装置によっても差があります。

ただし、ほとんどのケースで「痛み」は気にならない程度で、もし痛みを感じたとしても短期間で治まります痛みが原因で治療を挫折されるケースはほとんど見られません。

ここからは、小児矯正における「痛み」が出やすい場合について詳しくみていきましょう。

子供の矯正治療における「痛み」は少ないです

子供は歯の動きに対する適応能力が高いため、実際には「痛み」は少なく、一般的な大人のブラケットによる矯正よりも「痛み」が気にならないケースがほとんどです。

確かに、矯正を始めた2〜3日目は歯が浮くような痛みや違和感を感じますが、ほとんどの場合、慣れてしまえば痛みは感じません。痛みがあったとしても、短期間で治まります。

小児矯正で「痛い」と感じるのは大体始めの3日くらいですので、その後は矯正装置に慣れれば違和感もなくなり、痛みは感じなくなる、というパターンが多いです。

小児矯正で痛みに耐えられないケースはほとんどない

実際に、小児矯正中にお子様が耐えられないほどの痛みを感じて、治療を断念してしまったケースはほとんど見られません。痛みが心配な方も、安心して治療を受けて頂けます。

辛すぎる痛みというのではなく、我慢できる程度の痛みとお考えください。矯正治療が進んでいくと、お子様も矯正装置に慣れていきますので、痛みはほとんど気にならなくなります。

小児歯科で痛みが起きやすい3つのパターン

小児矯正の期間は約2年〜3年半です。その間、ずっと毎日痛みが続くということはなく、痛みを感じるのは限定的になります。

ここからは、痛みが起きやすい3つのパターンを解説します。

①矯正装置を付けた始めの2〜3日間

個人差はありますが、矯正を始めたばかりの2、3日間が一番痛みを感じやすいです。口の中に矯正装置が入っているため違和感があり、歯に力を加えますので浮いたような感じがします。

しかし、約1週間くらい経つと、矯正装置が入っている状態に慣れてきて、痛みは落ち着いてきますので問題ないケースがほとんどです。つまり、痛みが出やすいのは、矯正を始めた頃です。

②歯が動いている痛み

矯正装置によって歯を動かしていきますが、正しい位置に歯を動かす力によって、痛みが出るお子様もいます。歯が動く痛みは個人差によるものが大きいです。全然大丈夫な子もいます。

歯が確実に動いている証拠ですが、大体は矯正装置を付け始めた3日間くらいがピークとなり、徐々に慣れていきます。1週間以内には痛みを感じなくなるケースが多いです。

治療が進むと、歯を動かす量も減っていきますので、痛みも少なくなるでしょう。

歯が痛くて食べ物が食べられない場合、どうしても我慢できない場合は、担当の歯科医に相談して痛み止め、鎮痛剤などが処方されます。

③矯正装置が当たって痛む

矯正装置が口の中で当たって痛みを感じるケースがあります。例えば、頬や歯肉、舌、唇などに装置が当たって痛みを感じ、刺激によって口内炎になることもあります。

食べている時に当たる、頬に触れると擦れる、など個人差があります。繰り返しになりますが、このケースも時間の経過と共に慣れて、痛みを感じなくなるケースがほとんどです。

痛くて我慢できない場合は、担当の歯科医に相談して、当たって痛い部分に透明のワックスを塗って保護すると良いでしょう。

小児矯正で矯正装置によって痛みは違うの?

お子様の痛みの感じ方は、使用する矯正装置によっても変わってきます。歯を動かす力が強い装置は痛みを伴いやすいです。

①マルチブラケット装置

表側につけるワイヤータイプの装置です。矯正装置の中では最も痛みを感じやすいですが、装置後1週間以内には痛みが治まります

②マウスピース矯正

透明のマウスピースを使います。装着後2日くらいは締めつられるような窮屈さがありますが、舌や粘膜に刺激を与えませんので、痛みは感じにくいタイプです。

③顎外固定装置

顎外固定装置にはヘッドギアやチンキャップ、MPAなどがあります。

顔の外にでている装置で、取り外しができます。口内に装着するものは奥歯や前歯が痛むことがありますが、この場合も慣れれば1週間くらいで痛みは感じなくなります。

④固定式拡大装置

上あごの歯並びを横に広げるための装置です。強い力がかかるため、装着後3日間は奥歯に痛みを感じやすいですが、1週間経つ頃には次第に痛みは治まっていきます。

⑤床矯正装置

歯槽骨全体を広げて、永久歯が生えるスペースを確保するための取り外し可能な装置です。顎の成長を利用するため低年齢であれば比較的痛みは少ないです。

小児矯正で痛みが強い時の対処法は?

ここからは、お子様が矯正で痛みを強く感じた時の対処法についてみていきます。

食べ物に注意する

小児矯正中に食べ物の制限はありませんが、固い食べ物(お肉やおせんべい、フランスパンなど)は固定式の装置であれば噛んだ時に装置が曲がったり、痛みを伴うことがあります。

特に初日〜1週間位の間は固いものは避けた方が良いでしょう。固いものを食べるときには、小さめにカットすると食べやすいです。

粘り気の強い食べ物(ガムやキャラメル、お餅など)も装置に引っ掛かかるって壊れることがありますので注意しましょう。

矯正歯科で調整してもらう

矯正装置が口の中で当たって痛い場合は、担当医に相談して装置を調整してもらうことをおすすめします。一時的な対処法としては、当たって痛い部分に矯正用ワックスを使用します。

透明の矯正用ワックスを丸めて痛い部分に置けば、カバーされますので装置が当たらなくなり、痛みは緩和されます。

痛み止めを服用する

どうしても痛い場合は、無理をせずに歯科医院に連絡して診てもらいましょう。うがい薬や塗り薬、痛み止めなどが処方されます

薬局やドラッグストアなどで鎮痛剤を購入する場合は、用法容量をきちんと守って服用してください。アセトアミノフェンは緩やかな効き目ですが副作用が少ない安全な成分です。

痛みを少なくするなら小児矯正がおすすめ

身体の成長によって個人差はありますが、基本的には年齢が上がれば上がるほど、歯を動かす痛みは出やすいので、子供の時に矯正治療を始めると効果的です。

一般的に混合歯列期から矯正治療を開始すると、まだアゴが柔らかくて適応能力が高いため、痛みがあっても数日間程度で慣れてしまう特徴があります。

矯正で痛みが心配な方は、中高生になってから矯正を始めるよりも、なるべく小学校低学年までに治療を開始されることをおすすめします。

小児矯正で歯科医に通う頻度はどれくらい?

歯科治療中は定期的なペースで通院することになります。

使用する装置や治療の進み具合によっても変わりますが、通常1~2か月に1度のペースになります。経過観察中の時期になると、3~6か月に1度くらいになるでしょう。

痛みを最小限に抑えた小児矯正は「abc dental」へご相談ください

歯科矯正では実際に歯を動かしますので、痛みを感じることがありますが、お子さまでも耐えられる程度とお考えいただいて問題ありません。

大田区田園調布の小児歯科・矯正歯科専門「ABC Dental」では、痛みを最小限に抑えた治療を心がけております。お子さんにもわかりやすく説明いたしますのでご安心ください。

お子様の歯並びが気になる方、お悩みがある方は、ぜひお気軽にご相談、カウンセリングへどうぞ。