「指しゃぶり」に関する情報まとめ

子どもの指しゃぶりに関するまとめページです

概要

子供の指しゃぶりの意義とリスク

子供の指しゃぶりは、成長過程での一時的な行動として一般的です。
生後4か月までは感覚を学び、形を覚えるために無意識に行います。
3歳までは、眠い時やお腹がすいたとき、不安を感じる時に安心のために行うことが多いです。
しかし、3歳を過ぎても続く場合や、3歳未満でも、すでに歯並びに影響が出ている場合、放置していると、その後の歯並びや噛み合わせに悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

なぜ子供は指しゃぶりをするのか

指しゃぶりの原因は年齢によって異なります。
生後2か月から3か月の間は「遊び」や「練習」のため、0歳から3歳までの幼児は心の落ち着きを求めたり、不安を和らげるために行います。
3歳から5歳では、退屈やストレス発散の手段として行うことがあります。

治療方法

指しゃぶりへの対処法

指しゃぶりを止めるためには、段階的なアプローチが推奨されます。
退屈が原因の場合は、積み木やパズルなどの活動で気を散らすことが有効です。
不安が原因の場合は、手を握ったり絵本を読んだりして安心感を与えることが重要です。
一度で止めることは難しいため、徐々に指しゃぶりから他の興味に移行させることが大切です。

小児歯科でのアプローチ

小児歯科では、マウスピース型の装置や取り外し式の拡大装置を使用して、指しゃぶりによって変形してしまった顎や歯並びを治療します。
これらの装置は、特に就寝前に使用することで効果的です。
また、マウスピースを指しゃぶりの代わりとすることで、指しゃぶりの習慣も段階的に減らしていくことが可能です

期間

治療期間は個々の子供の状況によって異なります。
一般的には、矯正に必要な期間に加えて、行動の変更にも時間がかかるため、数か月から数年を要することがあります。
不正咬合の治療が1〜3年程度が目安であることに対して「指しゃぶり」によって変形してしまった顎や歯並びの治療は長くかかる傾向にある点には注意が必要です。

費用

費用は低年齢であれば
約40万円から60万円程度で、公的医療保険の適用はありません。
「指しゃぶり」が原因の不正咬合に関しては、放置期間が長ければ長いほど、重症度が上がるため、開始時期が遅れると費用が高くなる傾向があるため注意が必要です。
詳細な費用は歯科医師や担当スタッフにご確認ください。

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