「お子様の矯正を始める時に気になる 後戻り について詳しく解説します」
みなさん、こんにちは!
東京都大田区田園調布にある小児歯科・矯正歯科専門の歯医者「abc dental」の院長です。
東雪谷、南雪谷、雪谷大塚町、上池台、久が原、南馬込、北馬込、西馬込、東馬込、仲池上、北嶺町、東嶺町、西嶺町、池上、下丸子などのエリアからも通いやすい小児歯科医院です。
今回のテーマは、お子様の矯正を始める時に気になる「後戻り」について詳しく解説します。
これから歯科矯正を始める予定の方も、すでに後戻りが見られる方も、後戻りする原因と対処法を知っておくことが大切です。
では早速、みていきましょう。
▽先読み!この記事で分かること
・子供の歯科矯正は後戻りリスクはあるのか
・後戻りしないケア方法
・後戻りした時の再治療について
Table of Contents
質問:子供の小児矯正は後戻りしやすいの?
このようなご質問をいただきました。
質問者様:6歳の親御さま
子供にキレイな歯並びになってもらいたくて、小児矯正を検討しています。矯正すれば一生モノだと思っていましたが、「後戻り」して元の歯並びに戻る可能性があると知って不安です。
子供が矯正すると、どのくらいの確率で後戻りしてしまうのでしょうか?後戻りしないための方法があれば教えて下さい。よろしくお願いします。
回答:後戻りを防ぐには、矯正後のメンテナンスを継続することが大事です
簡潔にお答えします。
小児矯正をして、後戻りしてしまう可能性はケースバイケースです。一概に確率は何%とは決まっていません。ただし、矯正後のケアを徹底することで後戻りを防ぐことは可能です。
せっかくお金と時間をかけて矯正したならば、キレイな歯並びを長く保ちたいですよね。元の歯並びに戻ってしまわないように、自宅でのケアや定期的な歯科検診が大切です。
矯正後に、キレイな歯並びになった後も、自宅では保定装置(リテーナー)を装着する習慣を忘れずに、また、舌のクセやかみ合わせなども、担当歯科医に見てもらう必要があります。
では、小児歯科の「後戻り」について詳しく見ていきましょう。
子供の歯科矯正における「後戻り」とは?
子供の歯科矯正における「後戻り」とは、その名の通り、矯正後に元の歯並びに戻ってしまう状態のことをいいます。
矯正とは、歯の位置を適切な位置に動かして整える治療法ですが、歯茎や骨が新しい箇所に適応する間に、元に位置に戻そうとする力が働いてしまうことで「後戻り」が起こるのです。
歯科矯正は矯正後に戻らないというわけではなく、残念ながら「一生モノ」ではありません。ただし、自宅でのケアや歯科検診を受けて口内のクセを治すことで、後戻りは避けられます。
実際、子供の顎は3歳〜5歳に成長しますので、6歳から9歳くらいの時期に小児矯正を始めると元に戻る力が少なく、キレイな歯並びを維持しやすいというメリットがあります。
子供の矯正で後戻りするのはいつから?
小児矯正で後戻りする期間は、人によってケースバイケースですが、子供の場合、矯正治療が完了後、3ヶ月〜6ヶ月間は後戻りしやすいため、安定するまでに自宅でのケアが大切です。
特に、保定装置(リテーナー)の装着は後戻りを防ぐ重要な役割を果たしますので、お子様は面倒に思われるかもしれませんが、親御さんが忘れずにチェックしてあげましょう。
しっかりと保定装置(リテーナー)を着用し、舌のクセやかみ合わせなど、口内環境にも特に問題がなけば、矯正後に後戻りすることはなく10年以上、もしくは一生保つ方も多いです。
子供の矯正でどれくらい後戻りしてしまうの?
実際に、どれくらい後戻りしてしまうかも人によって異なりますが、元に戻る力によって変わりますが、多くの場合、前歯が戻りやすい傾向にあります。
前歯はよく見えるため、「あれ?戻った?」と気がつくケースが多いようです。
子供の矯正で後戻りする3つの原因
小児矯正後に「後戻りした人」もいれば、「後戻りしない人」もいます。
ここからは、後戻りするキッカケになる3つの原因をみていきましょう。
①保定装置(リテーナー)使っていない
小児矯正が終わった直後は、元に戻る力が働いてしまうため、固定式または取り外し式の保定装置(リテーナー)を約2年間装着する必要があります。この期間を「保定期間」といいます。
しかし、矯正後に保定装置(リテーナー)を付け忘れたり、面倒になって使わずにいると、歯が骨の中にしっかりと固まっていませんので歯が動いてしまい、後戻りしてしまうのです。
②舌のクセやかみ合わせなどの悪い習慣
矯正後にしっかりと保定装置(リテーナー)を装着しても、舌を前に押し出すクセ、かみ合わせのクセが治っていない場合、歯が元の位置に戻って後戻りしてしまいます。
その他にも、歯ぎしりや食いしばりのクセ、頬杖をつくクセ、うつ伏せで寝るクセなどがあると、顎に負担がかかって、顎の歪みから後戻りの原因となるので要注意です。
③定期検診を受けていない
矯正後も、歯科医院で定期的に検診を受けることは大切です。かみ合わせや舌のクセなどは無意識に行っていることも多いです。後戻り予防のためにもチェックしてもらいましょう。
子供の歯科矯正で後悔しない!後戻り対策
では、小児矯正後にどうすれば後戻りを防げるのか、対策法を見ていきます。
保定装置(リテーナー)を約2年間、しっかり装着する
小児矯正後の歯は根っこがまだ固まっていませんので、不安定で元に戻りやすい状態です。
歯を正しい位置に固定させて、後戻りを防ぐためにも、約2年間は「保定期間」として、保定装置(リテーナー)を装着しましょう。
なるべく1日中付けているのが望ましく、食事や歯磨き、入浴時は除いて、落ち着いてきたら徐々に使用回数を減らしていきます。その後も、寝るときは付けることが大事です。
保定装置(リテーナー)は歯を動かす器具ではありませんので、ブラケットのように装着しても違和感や痛みは少ないです。痛みがある場合は、担当医に診てもらいましょう。
舌のクセ、歯ぎしり、口呼吸などを改善する
舌のクセ、歯ぎしり、口呼吸などの習慣は後戻りの原因となります。根本的な原因を早めに治療して改善することで、大人になっても後戻りしにくい環境になるのです。
歯並びが決まる要素は、ほっぺの筋肉、舌の筋肉、噛み合っている歯、隣り合っている歯などあらゆる方向から影響を受けています。
そのため、歯の根の周囲にある骨がまだ弱くて不安定な子供の頃から、歯並びの悪習慣のクセを改善することが大事です。舌の訓練(MFT)も推奨されています。
後戻りしにくい小児矯正は何歳から始めるべき?
ここで、当院「abc dental」に通院されている小児矯正のデータをご紹介します。
後戻りが最も少ない年齢は、3歳〜5歳くらいに小児矯正を開始したお子様たちです。先程も述べたように、成人の矯正よりも、子供の矯正の方が後戻りはしにくい傾向にあります。
6〜9歳から小児矯正を開始したお子様でも、大人になってから矯正を始めるよりは、後戻りは全然少ない印象です。
歯を動かす量は個人差がありますが、一般的には16歳以降から、後戻りリスクは高まり、20代以降になると、ほぼ後戻りしやすいため対策が必要です。
ただし、ベストな矯正開始時期は、人によって異なりますので、まずは矯正専門の歯科医に診てもらうと良いでしょう。
小児矯正で後戻りしてしまったらどうする?
矯正後に、歯並びが元に戻ってきた場合、また矯正治療をしなければなりません。再治療はワイヤーとブラケット、またはマウスピースを装着して、リテーナーで後戻りを予防します。
抜歯をした場合は、後戻りで隙間ができてしまうケースがありますが、ワイヤー付きの保定装置を使用することもあります。
小児矯正の再治療はまた時間と費用がかかってしまうため、後戻りを予防するためにも、自宅でのメンテナンスと定期的な診察を受けることが大切です。
後戻りしにくい子供の歯科矯正は「abc dental」にご相談ください
子供の頃から矯正を始めれば、元に戻りにくく、キレイな歯並びを保つことができます。
当院では、歯並びが悪くなる原因を事前に突き止めて、後戻りしにくい歯科矯正が特徴です。
小児矯正のご相談は「大田区田園調布のABC Dental 子ども専門 小児歯科 矯正歯科」までどうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。