子供の矯正は痛いの?「痛み」が出やすい3パターンと対処法

歯科医師監修イラスト解説

子供の矯正は痛いの?_1_子どもの矯正治療における痛みについて解説。個人差や装置の種類による違い、痛みが出やすい3パターン、対処法も紹介。
子供の矯正は痛いの?_2_子どもの矯正治療における痛みについて解説。個人差や装置の種類による違い、痛みが出やすい3パターン、対処法も紹介。
子供の矯正は痛いの?_3_子どもの矯正治療における痛みについて解説。個人差や装置の種類による違い、痛みが出やすい3パターン、対処法も紹介。
子供の矯正は痛いの?_4_子どもの矯正治療における痛みについて解説。個人差や装置の種類による違い、痛みが出やすい3パターン、対処法も紹介。
子供の矯正は痛いの?_5_子どもの矯正治療における痛みについて解説。個人差や装置の種類による違い、痛みが出やすい3パターン、対処法も紹介。
子供の矯正は痛いの?_6_子どもの矯正治療における痛みについて解説。個人差や装置の種類による違い、痛みが出やすい3パターン、対処法も紹介。

専門家による詳細ガイド

子供の矯正は痛い?個人差や装置によって異なりますが、近年は痛みを軽減する取外し可能な装置が主流です。痛みを感じにくい3つの理由も解説。

みなさん、こんにちは!

東京都大田区田園調布にある小児歯科・矯正歯科専門の歯医者「ABC Dental」の院長です。

東雪谷、南雪谷、雪谷大塚町、上池台、久が原、南馬込、北馬込、西馬込、東馬込、仲池上、北嶺町、東嶺町、西嶺町、池上、下丸子などのエリアからも通いやすい小児歯科医院です。

いつも当ブログをご覧いただきありがとうございます。

今回は、「子供の矯正は痛みがあるの?」をテーマに詳しく解説します。最近、親御様から「子供の歯並びを整えてあげたいけれど、痛みが心配で…」というご相談はとても多いです。

結論から申し上げますと、小児矯正において「痛み」について過剰に心配する必要はありません。「痛み」が原因で辛いというケースはほとんどありませんので、ご安心ください。

「矯正治療は痛い」というイメージをお持ちの親御様も多いですが、それは親御様世代で一般的だったワイヤーを通したマルチブラケット装置の治療法が由来かもしれません。しかし、近年の小児矯正では取外し可能な装置を使う治療が主流となり、お子様への負担が軽減されているのが実情です。

この記事では、以下の内容を分かりやすく解説します。

▽先読み!この記事で分かること

・子供の矯正は痛みがあるの?

・子供の矯正で痛みが出やすいパターン

・痛みが出やすい矯正装置は?

・子供の矯正で痛みがある時の対処法

・小児矯正の治療法は痛みはほとんどない

・最初の2日〜3日間くらい違和感がある

・小学校低学年の子でも我慢できる

・なるべく早めに矯正治療を開始する

質問1:子供の矯正は痛みがありますか?辛くないですか?


こんな質問がありました。

「5歳と8歳の子供がいます。歯並びが心配で、小児矯正を考えているのですが「矯正」=「痛い」というイメージがあり、なかなか一歩踏み出せずにいます。

せっかく矯正しても、痛みが耐えられずに、途中でやめてしまうケースもあるのでしょうか?小児矯正を始める上で、痛みについて詳しく教えて頂きたいです。お願いいたします。

ご回答:小児歯科の痛みの感じ方は個人差がありますが、短期間で治まります

小児歯科を始める上で、「子供が痛がらないか…」とご心配な親御さんは多いかと思います。

簡潔にお答えしますと、痛みの感じ方はお子様によって個人差があり、また時期や使用する矯正器具の種類によっても変わってきます。「ある」「ない」とは一概には言い切れません。

小児矯正の痛みの感じ方は、個人差もありますので、「全然大丈夫」というお子様もいれば、「ちょっと痛いな」というお子様もいますし、矯正装置によっても差があります。

ただし、ほとんどのケースで「痛み」は気にならない程度で、もし痛みを感じたとしても短期間で治まります痛みが原因で治療を挫折されるケースはほとんど見られません。

特に取り外し式タイプの矯正装置であれば、痛みが出ることはほとんどありませんのでご安心ください。

ここからは、小児矯正における「痛み」が出やすい場合について詳しくみていきましょう。

子供の矯正治療における「痛み」は少ないです

子供は歯の動きに対する適応能力が高いため、実際には「痛み」は少なく、一般的な大人のブラケットによる矯正よりも「痛み」が気にならないケースがほとんどです。

確かに、矯正を始めた2〜3日目は歯が浮くような痛みや違和感を感じますが、ほとんどの場合、慣れてしまえば痛みは感じません。痛みがあったとしても、短期間で治まります。

小児矯正で「痛い」と感じるのは大体始めの3日くらいですので、その後は矯正装置に慣れれば違和感もなくなり、痛みは感じなくなる、というパターンが多いです。

小児矯正で痛みに耐えられないケースはほとんどない

実際に、小児矯正中にお子様が耐えられないほどの痛みを感じて、治療を断念してしまったケースはほとんど見られません。痛みが心配な方も、安心して治療を受けて頂けます。

辛すぎる痛みというのではなく、基本的にはほとんど痛みというものはないとお考えください。矯正治療が進んでいくと、お子様も矯正装置に慣れていきますので、通常の使用の仕方で痛みが出るということはほぼありません。

ただし、固定式の取り外せない装置のほうが痛みとしては出やすく、取り外しタイプの矯正装置のほうが痛みが出ることが少ないので、使う装置によっても違いがあるため、実際には開始前に担当医に質問してみると良いでしょう。

小児歯科で痛みが起きやすい3つのパターン

小児矯正の期間は約2年〜3年半です。その間、ずっと毎日痛みが続くということはなく、痛みを感じるのは装置の使用方法が間違っていた場合などの限定的な場合に限ります。

ここからは、痛みが起きやすい3つのパターンを解説します。

①矯正装置を付けた始めの2〜3日間

個人差はありますが、矯正を始めたばかりの2、3日間が一番痛みを感じやすいです。口の中に矯正装置が入っているため違和感があり、歯に力を加えますので浮いたような感じがします。

しかし、約1週間くらい経つと、矯正装置が入っている状態に慣れてきて、痛みは落ち着いてきますので問題ないケースがほとんどです。つまり、痛みが出やすいのは、矯正を始めた頃です。

②歯が動いている痛み

矯正装置によって歯を動かしていきますが、正しい位置に歯を動かす力によって、痛みが出るお子様もいます。歯が動く痛みは個人差によるものが大きいです。全然大丈夫な子もいます。

歯が確実に動いている証拠ですが、大体は矯正装置を付け始めた3日間くらいがピークとなり、徐々に慣れていきます。1週間以内には痛みを感じなくなるケースが多いです。

治療が進むと、歯を動かす量も減っていきますので、痛みも少なくなるでしょう。

歯が痛くて食べ物が食べられない場合、固定式装置で装置を外すことができず、どうしても我慢できない場合は、担当の歯科医に相談して痛み止め、鎮痛剤などが処方されます。

取り外し式装置の場合は、装置を外しておいて良いかどうかを担当医に相談しましょう。

③矯正装置が当たって痛む

矯正装置が口の中で当たって痛みを感じるケースがあります。例えば、頬や歯肉、舌、唇などに装置が当たって痛みを感じ、刺激によって口内炎になることもあります。

食べている時に当たる、頬に触れると擦れる、など個人差があります。繰り返しになりますが、このケースも時間の経過と共に慣れて、痛みを感じなくなるケースがほとんどです。また、そもそもが装置を最初に装着する時点で、装置の調整を行いますので、やはり痛みが出るというケースは稀で、基本は矯正中に痛みが出ることはほとんどありません。

もちろん痛くて我慢できない場合は、担当の歯科医に相談して、調整してもらうと良いでしょう。

小児矯正で矯正装置によって痛みは違うの?

お子様の痛みの感じ方は、使用する矯正装置によっても変わってきます。歯を動かす力が強い装置は痛みを伴いやすいです。

①マルチブラケット装置

表側につけるワイヤータイプの装置です。矯正装置の中では最も痛みを感じやすいですが、装置後1週間以内には痛みが治まります

②マウスピース矯正

透明のマウスピースを使います。装着後2日くらいは締めつられるような窮屈さがありますが、舌や粘膜に刺激を与えませんので、痛みは感じにくいタイプです。

③顎外固定装置

顎外固定装置にはヘッドギアやチンキャップ、MPA(顎前方牽引装置)などがあります。

顔の外にでている装置で、取り外しができます。口内に装着するものは奥歯や前歯が痛むことがありますが、この場合も慣れれば1週間くらいで痛みは感じなくなります。

④固定式拡大装置

上あごの歯並びを横に広げるための装置です。強い力がかかるため、装着後3日間は奥歯に痛みを感じやすいですが、1週間経つ頃には次第に痛みは治まっていきます。

⑤床矯正装置(取り外し式)

歯槽骨全体を広げて、永久歯が生えるスペースを確保するための取り外し可能な装置です。顎の成長を利用するため低年齢であれば比較的痛みは少ないです。

小児矯正で痛みが強い時の対処法は?

ここからは、お子様が矯正で痛みを強く感じた時の対処法についてみていきます。

食べ物に注意する

小児矯正中に食べ物の制限はありませんが、固い食べ物(お肉やおせんべい、フランスパンなど)は固定式の装置であれば噛んだ時に装置が曲がったり、痛みを伴うことがあります。もちろん取り外し式装置であれば食事をするときは必ず外すようにしてください。

特に固定式の装置を使用する場合は、初日〜1週間位の間は固いものは避けた方が良いでしょう。固いものを食べるときには、小さめにカットすると食べやすいです。

取り外し式装置の場合は、特に食事において注意点はありません。

他にも固定式の装置を使用する場合は、粘り気の強い食べ物(ガムやキャラメル、お餅など)も装置に引っ掛かかるって壊れることがありますので注意しましょう。

矯正歯科で調整してもらう

矯正装置が口の中で当たって痛い場合は、担当医に相談して装置を調整してもらうことをおすすめします。固定式装置で取り外せない装置の場合の一時的な対処法としては、当たって痛い部分に矯正用ワックスを使用します。

透明の矯正用ワックスを丸めて痛い部分に置けば、カバーされますので装置が当たらなくなり、痛みは緩和されます。

痛み止めを服用する

固定式の装置などでどうしても痛い場合で、かつ装置を取り外せない場合は、無理をせずに歯科医院に連絡して診てもらいましょう。うがい薬や塗り薬、痛み止めなどが処方されます

薬局やドラッグストアなどで鎮痛剤を購入する場合は、用法容量をきちんと守って服用してください。アセトアミノフェンは緩やかな効き目ですが副作用が少ない安全な成分です。

質問2:子供の矯正治療はどれくらい痛みがありますか?

また、他にもこんな質問もいただきました。

ご質問者様:7歳の娘さんのお母様

最近、娘が近所のお友達と公園で遊んでいる時に、スマホで写真を撮ったのですが、娘の歯並びが若干、出っ歯気味になっていることに気が付きました。

お友達と笑って並んでいると、横から見た時に歯が飛び出していて目立つので、将来のために、これから矯正治療を受けさせてあげようと考えています。

そこで質問です。

矯正治療を受ける上で、痛みはどの程度あるでしょうか?歯が動くと痛いとよく聞きますが、娘は注射する時もビビるので、痛みに耐えられそうもありません。

痛みが少ない矯正治療があれば、教えてほしいです。よろしくお願いします。

回答:近年主流の小児矯正の治療法は痛みはほとんどありません

質問に回答します。

歯並びが出っ歯気味である場合、上の前歯が前に傾斜している、もしくは上顎の歯列全体が前に出ている状態にあり、「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」と呼ばれる不正咬合の可能性があります。

「上顎前突」になる原因は、骨格的な遺伝が多く、その他にも上下の顎の発育バランスが悪かったり、下顎の成長が不十分で、上顎だけ過成長した場合にも起こりえる症状です。

子供に多い不正咬合の一つで、リスクとしては、前歯で食べ物を噛みづらくなったり、消化吸収に影響を及ぼしたり、口呼吸になりやすい、発音が不明瞭になることがあります。

いわゆる「出っ歯」になると、上の前歯だけが突出しているので横顔の口元が目立ち、将来見た目を気にされるかもしれませんので、矯正を検討される価値はあるでしょう。

ご心配されている小児矯正の痛みについてですが、近年の小児矯正はマウスピースや拡大床と呼ばれるプレートタイプの装置を用いることが多く、痛みはほとんどありません。

マウスピース矯正治療は、従来のワイヤー矯正と比べると痛みを感じにくく、痛みが苦手なお子様も比較的すぐに慣れて治療を続けることができます。

矯正装置を初めて付けた日から数日間は若干の違和感がありますが、子供の適応能力は素晴らしく、すぐ慣れて馴染みますので、痛みに関して過度に心配されなくてもよいでしょう。

親世代が考える子供の矯正=「痛い」は誤解?

笑顔の女の子

今の親世代が考える子供の矯正は、「ワイヤー矯正」のイメージが強いため、どうしても痛みが出ると思われている親御様は多いです。

実際に、親御様自身が子供の頃、もしくは大人になってから矯正を経験された方は、「ワイヤー矯正をして痛かった」という記憶があるかもしれません。

子供の矯正治療でどれだけ痛みを感じるかどうかは、年齢や個人差によって変わりますが、どんな矯正装置を使うかによっても異なります。

ワイヤーが付いたマルチブラケット装置はワイヤーが戻ろうとする力が働くので、最も痛みが強く出やすく、人によっては歯全体が締め付けられるような痛みを感じることがあります。

一般的にマルチブラケット装置は基本的に永久歯が生え揃った12歳頃から使われるもので、ワイヤー矯正は顎の成長が終わった頃(大人になってから)に行われる治療法です。

一方で、小児矯正の場合は、乳歯の時期、もしくは乳歯と永久歯が混合した生え変わり時期に行いますので、顎が成長段階では痛みが出やすいマルチブラケット装置を使用することはありません。

子供の矯正は歯並びがきれいに並ぶスペースを確保するために、拡大床やマウスピース型の装置、人によっては急速拡大装置などの固定式の装置を使って、骨格を整えていきます

初めて拡大床やマウスピース型を装着したときは、2日〜3日間くらい違和感がありますが、次第に慣れていき、小学校低学年の子でも我慢できることがほとんどです。

子供の矯正は痛みを感じにくい3つの理由

ここからは、子供の矯正は大人の矯正とは違って、痛みを感じにくい3つの理由について詳しくみていきましょう。

1)成長途中は骨が柔らかく、歯が動きやすいから

子供の矯正治療は、上下の顎が成長している過程で行われますので、口周りの組織や筋肉が柔らかい状態にあります。子供の歯は動きやすく、治療中も痛みは少なくなります

そもそも、小児矯正を行う目的は、顎の成長を利用しながら、永久歯が生え揃った時にきれいに並ぶために十分なスペースを確保して、歯並び・かみ合わせの土台を作るためです。

一方で、大人の矯正治療の場合、かみ合わせを改善して、歯並びをきれいに整えて、見た目をよくするために行われます。

▽子供の矯正と大人の矯正

・子供の歯の矯正          3歳~5歳

・生え変わり時期の矯正(1期矯正)   6歳~12歳

・大人の歯の時期の矯正(2期矯正)   12歳~

大人になると上下の顎の成長は止まった状態で既に完成されていますので、子供の歯と比べて動きにくく、ワイヤー矯正によって長期的な治療が必要になることが多いです。

また、大人の矯正は歯が動くスペースを作るために、抜歯しなければならないケースがありますが、子供の矯正は抜歯せずに行えるため、子供の負担をかけずに治療することができます

2)子供の適応能力は非常に高いから

小児矯正治療は痛みが出にくい理由の一つに、子供の高い適応能力が挙げられます。

子供は大人と比べて適応する力に優れていて、初日にマウスピース装着をして違和感があって痛みが出たとしても、3日間くらい経つとすぐに慣れて、痛みを感じなくなります

親御様はどうしても痛みが気になって、「うちの子は我慢できるかしら…」と心配される方が多いですが、痛みが我慢できずに諦めてしまうケースはほとんどありません

万が一、2日〜3日経っても強い痛みが続くようであれば、担当の歯科医に早めに相談して、装置を調整してもらうことをおすすめします。

矯正装置を調整すると、当日の夜もしくは翌日の朝に痛みが出ることがありますが、痛みは徐々に緩和されます。矯正治療中ずっと痛みが続くことはありませんので安心してください。

3)マウスピースや拡大床は痛みを感じにくい

小児矯正は乳歯時期、もしくは6歳〜12歳頃の乳歯と永久歯が混合している混合歯列期と呼ばれる時期に行われます。

最も痛みが出やすいワイヤーや金属を使わず、マウスピース矯正や床矯正、急速拡大装置などを使った治療が主流です。

近年、人気のあるマウスピース矯正とは、患者様一人ひとりの歯型を採取して、歯にピタリと密着するマウスピース装置を制作し、適切な圧をかけて歯を動かす治療法になります。

マウスピース装置を初めて付けた時には異物が入った違和感や締めつけ感を感じますが、3日程度で慣れますので、痛みが辛くて我慢できないケースはほとんどありません。

現代の子供は歯の大きさに対して顎が小さいことが多く、歯がきれいに並ぶスペースがないために歯並びが悪くなりやすく、様々な不正咬合の症状が現れます。

そういった症状には、歯列の幅を広げていくために、歯の裏側から装置を取り付けて、歯が並ぶスペースを拡大する「床矯正(しょうきょうせい)」と呼ばれる治療法があります。

子供のうちに床矯正でお口の中にスペースを作っておけば、永久歯が生え揃ってからでも抜歯をしなくても済むメリットがあります。

子供の矯正中に痛みを防ぐ3つの対策法

ここからは、痛みが心配な方に矯正中の痛みを防ぐ3つの対策法をご紹介します。

早めに矯正治療を開始する

矯正治療の適切な開始時期は人によって異なり、歯科医院での診断・精密検査が必要になりますが、一般的に痛みを少しでも抑えたい方は早めに治療を検討しましょう。

中学生頃になると永久歯が生えて、ほぼ大人の歯並びになりますので、乳歯と永久歯が混合している混合歯列期(小学生、6歳~12歳頃)に治療を開始されると痛みには慣れやすいです。

痛みの感じ方は個人差もありますので一概にはいえませんが、成長するほど痛みを感じやすくなりますので、なるべく小学校低学年までに治療を始めることをおすすめします。

硬い食べ物に気をつける

小児矯正中に食べ物の制限はありませんが、矯正中は極端に硬い食べ物は避けたほうが痛みは起こりにくいです。

例えば、フランスパンやバゲットなどの硬いパン、おせんべい、アーモンド、スルメなどを食べると骨の吸収による痛みが出ることがあるので気をつけましょう。

矯正中に硬いものを食べるときには、食材をなるべく細かく砕いてから、噛むようにすると安心です。

スポーツ中の破損に注意する

スポーツをされている、運動部に入っているお子様もマウスピース矯正が可能で、付けたまま運動することができますが、激しくぶつかる競技では破損するリスクがあるので要注意です。

マウスピース装置が破損した場合、口の中の粘膜や舌が擦れて、痛みが強く出る可能性がありますので、一旦取り外して早めに担当の歯科医に診てもらいましょう。

痛みを少なくするなら小児矯正がおすすめ

身体の成長によって個人差はありますが、固定式であれ取り外し式であれ基本的には年齢が上がれば上がるほど、歯や顎を動かす痛みは出やすいので、子供の時に矯正治療を始めると効果的です。

一般的に混合歯列期から矯正治療を開始すると、まだアゴが柔らかくて適応能力が高いため、痛みがあっても数日間程度で慣れてしまう特徴があります。

矯正で痛みが心配な方は、中高生になってから矯正を始めるよりも、なるべく小学校低学年までに治療を開始されることをおすすめします。

小児矯正で歯科医に通う頻度はどれくらい?

歯科治療中は定期的なペースで通院することになります。

使用する装置や治療の進み具合によっても変わりますが、通常1~2か月に1度のペースになります。経過観察中の時期になると、3~6か月に1度くらいになるでしょう。

痛みを最小限に抑えた小児矯正は「ABC Dental」へご相談ください

歯科矯正では実際に歯を動かしますので、痛みを感じることがありますが、固定式装置であってもお子さまでも耐えられる程度、取り外し式の装置にいたっては痛みはほとんどないとお考えいただいて問題ありません。

「子供が矯正の痛みに我慢できるかな…」とご心配される親御様は多く見られますが、ここまで見てきたとおり、子供の矯正は大人の矯正よりも痛みを抑えた治療が可能です。

子供の適応能力は素晴らしいので、治療中の痛みを過度に心配する必要はありませんので、ぜひ安心して治療に取り組んでいただきたいと思います。

大田区田園調布の小児歯科・矯正歯科専門「ABC Dental」では、痛みを最小限に抑えた治療を心がけております。お子さんにもわかりやすく説明いたしますのでご安心ください。

お子様の歯並びが気になる方、お悩みがある方は、ぜひお気軽にご相談、カウンセリングへどうぞ。

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