学校の給食後に歯磨きしなくなった?家庭での歯磨き習慣のポイント!

「現代の学校では、歯磨き時間が減少しており、歯磨きタイムを設けていた学校もコロナ禍によって、感染症予防のために歯磨きを中止してしまったケースもあります。小児矯正治療を検討することは子供のお口の健康維持に役立つ!」

みなさん、こんにちは!

東京都大田区田園調布にある小児歯科・矯正歯科専門の歯科医院「ABC Dental」の院長です。

一昔前までは、子供たちは給食袋にコップと歯ブラシを入れて学校へ行き、給食後は全員で歯磨きを実施していました。

しかし、現代の学校では、歯磨き時間が減少しており、歯磨きタイムを設けていた学校もコロナ禍によって、感染症予防のために歯磨きを中止してしまったケースもあるようです。

保護者様もご存じの通り、食後の歯磨きは子供たちの虫歯・歯肉炎予防のために大切であり、口腔健康を守るための基本的な口腔ケアです。

本記事では、現代の子供たちは家庭での正しい歯磨き習慣が大事であること、そして小児矯正治療を検討することは子供のお口の健康維持に役立つというお話をいたします。

▽先読み!この記事で分かること

  • 家庭での歯磨き習慣が重要
  • 最低でも1日1回は歯を磨くように
  • 子供の口腔健康を守る「小児矯正」
  • マウスピース矯正は虫歯や歯周病のリスクを抑える

ご質問:給食後に歯磨きすべき?

ご質問をいただきました。

ご質問者様:8歳の娘さんのお母様

娘が通っている小学校では給食後に歯磨きタイムがありません。親として食後は子供に歯磨きをしてほしいと思っていますが、誰も歯磨きをしていないそうです。

コロナ禍になって感染症の予防のため、学校での歯磨きが中止になり、個人的に歯磨きをすることもできなくなったようです。

本当は食後に歯磨きをした方が良いですよね?なぜ学校では給食後の歯磨き習慣を指導しないのか不思議です。

娘は自宅では朝と夜に歯磨きをしていますが、他にできることがあれば、歯医者さんから教えていただきたいです。よろしくお願いします。

回答:家庭での歯磨き習慣が重要です

質問に回答します。

現代の小学校・中学校は昔と比べると、歯磨きを実施している学校が少なく、おっしゃる通り、コロナ禍によって学校で歯磨きをする機会がさらに減っているようです。

給食後に歯磨きをしなくなった理由としては、生徒全員が歯磨きをするには時間的な制約があること、蛇口数に限りがあること、歯ブラシを管理する問題などが考えられます。

食後に歯磨きをすることは、虫歯の原因となる食後の糖分や酸を除去して、虫歯予防・歯肉炎予防のためにも大切なことです。

本来は、給食後に全員で歯磨きすれば、子供たちは口腔内の健康管理の重要性を理解することができますので、給食後に歯磨きすることが望ましいといえます。

しかし、子供は学校に歯ブラシとコップを持参しても、周りの子が歯磨きをしなければ消極的になりますし、感染症予防のために学校が歯磨きを推奨していないケースもあるでしょう。

給食後に歯磨きができない分、家庭での歯磨き習慣がより重要になりますので、保護者様ができることは、子供に歯磨きの重要性を理解してもらうことが大切です。

娘さんにはお口を清潔に保つ大切さ、虫歯を予防するために食後の歯磨きが大切であることを伝えて納得してもらい、家庭での歯磨き習慣を身に付けて、継続していきましょう

【現代の学校】給食後の歯磨き実施率

現代の小学校・中学校における給食後の歯磨き実施率を確認していきます。

コロナの感染拡大によって歯磨きの実施を一時的に中止していた学校が多くみられましたが、状況が落ち着いてからは、給食後に歯磨きを再開している学校が増えてきました。

学校の給食後に歯磨きを実施する割合をさらに高めることで、虫歯や歯周病の予防となり、子供たちの口腔健康の向上に繋がることが期待されます。

参照:文部科学省 学校保健統計調査(歯科部分抜粋)|教材・資料|日本学校歯科医会

給食後にも歯磨きすべき理由

多くの学校では給食後の歯磨き実施が再開されていますが、依然として歯磨きを中止している学校もあるようです。

教育界では「学校で歯磨きをすべきか」について議論されていますが、結論からいえば、食後は歯についた汚れを落とすべきですから、給食後も歯磨きをすることが望ましいといえます。

食後は食べかすが歯と歯の間に残っていて、放置すると歯垢(プラーク)となり、虫歯や歯肉炎を引き起こす可能性がありますので、食事の後は毎回歯磨きを実施するのが理想です。

子供の1日に必要な歯磨きの回数は?

子供の1日に必要な歯磨きの回数については、様々な意見がありますが、基本的には朝食後、昼食後、夕食後(寝る前)の3回が推奨されています。

給食後に歯磨きするのが難しい場合は、自宅での歯磨きタイムが重要になりますので、特に寝る前の歯磨きは行うように心がけて、保護者様が仕上げ磨きまでサポートしてあげましょう。

歯ブラシで歯の表面を小刻みにブラッシングし、歯と歯の間や隙間、歯茎も優しく丁寧にブラッシングします。歯間ブラシやフロスを使用して、歯と歯の間の汚れを除去しましょう。

子供は疲れている日は歯磨きをせずに寝てしまったり、忘れてしまうこともあるかと思いますが、虫歯や歯肉炎の予防のために、最低でも1日1回は歯を磨くようにしてください

家庭での歯磨き指導が重要

学校で歯磨きをするのが難しい場合、家庭での歯磨き指導が重要です。

生えてきたばかりの永久歯は柔らかく、大人の永久歯と比べて虫歯になりやすい特徴がありますので、虫歯予防のためにも歯磨き習慣を身に付けておくことが大事です。

小学生は自立した生活が始まり、様々なことに興味を持ち始めますので、歯磨きする大切さを理解していなければ「面倒くさい」と感じて、歯磨きの習慣が身に付かないことがあります。

歯磨きを嫌がってしまうお子様も多いですが、歯磨きをゲームのように楽しくしたり、お気に入りの歯磨きアイテムを取り入れる工夫をして、歯磨き習慣を付けていきましょう。

▽年齢別!家庭での歯のケア方法についてはコチラ!

【保存版】子供の年齢別!家庭での歯のケア方法を歯科医が徹底解説! – 子ども 歯の矯正(院長ブログ)

朝・昼・夜に歯磨きをする目的

大人も子供も歯磨きをするタイミングは、朝・昼・夜の食事の後、1日3回が推奨されています。朝・昼・夜の歯磨きの目的はそれぞれ異なります。

▽朝の歯磨き

  • 寝ている間にお口に残った食べかすやプラークを除去する
  • 口腔内を清潔に保つ
  • リフレッシュ

起床後、すぐに歯磨きをすることで口臭を予防し、口の中をリフレッシュすることができます。

▽昼の歯磨き

  • 食べカスを綺麗に取り除く
  • 増え始めた細菌の繁殖を防ぐ
  • 虫歯や歯周病を予防する
  • リフレッシュ

昼食後は、口腔内が酸性に傾きやすく、虫歯菌が活発に活動するため、なるべく早く歯磨きを行うことが大切です。

▽夜の歯磨き

1日の中で最も重要な歯磨きです。

  • お口に蓄積した食べかすやプラークを除去する
  • 口腔内を清潔に保つこと

就寝中は唾液の分泌量が減り、口腔内が乾燥するので自浄作用が十分に発揮されず、寝ている間にプラークが繁殖しやすいので、夜の歯磨きは特に丁寧に行いましょう。

▽子供が歯磨きを好きになるコツはコチラ!

子供が歯ブラシを嫌がるのはもしかして歯並び悪いから?歯磨きを好きになる5つの工夫 – 子ども 歯の矯正(院長ブログ)

子供の口腔健康を守る長期戦略!「小児矯正」が有効

現代の子供たちは食生活の変化によって顎が小さくなっており、歯列が乱れて噛み合わせに問題がある「不正咬合」の症状が多くみられます。

厚生労働省が発表した「学校歯科保健状況調査」によれば、2022年度の小学校の不正咬合の割合32.5%、中学校の不正咬合の割合は37.1%となっており、年々、増加傾向にあります。

子供に多くみられる不正咬合の種類

  • 叢生(歯が重なり、密集して生える)
  • 上顎前突(出っ歯、上の歯が前に飛び出している)
  • 下顎前突(反対咬合・受け口、舌の前歯、舌の顎が前に出ている)
  • 過蓋咬合(噛み合わせが深く、下の歯が見えない)
  • 開咬(上下の前歯の間にすき間が開く)

不正咬合は、口元の歯並びが悪いという見た目だけの問題ではなく、口腔内の衛生環境を健康に保つことが難しくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まるので注意が必要です。

特に食後は口腔内細菌が増殖しやすい環境になり、甘い飲み物やお菓子を頻繁に摂取すると口腔健康状態が悪化して、大人になった時に虫歯や歯周病になりやすい環境になります。

▽子供の食べづらさ・嚙みにくさの原因は?コチラ!

子供の食べづらさ・噛みにくい原因は歯並びに問題があった?!小児歯科医が解説! – 子ども 歯の矯正(院長ブログ)

子供の矯正治療は虫歯予防に効果的

子供のうちに歯の矯正治療を受けることで、歯並びが整って見た目が良くなるのはもちろん、歯の磨きやすさがグンと向上します

当院の患者様も矯正治療後に「歯磨きがしやすくなって嬉しい!」「お口がいつもサラサラで気持ちがいいです!」というお声をよく頂きます。

矯正治療後は、歯の凸凹が改善されて表面が滑らかになりますので、全体をしっかりと磨くことができるようになり、虫歯のリスクを低減することができます。

歯並びがきれいに整えられると食べかすやプラークが溜まりにくい環境になるので歯が汚れにくくなり、虫歯や歯周病のリスクを減少させることが可能です。

歯科医院では、矯正治療中に歯科医師や歯科医衛生士から歯磨き指導を直接教えてもらうことができるため、家庭での歯磨き習慣を見直すキッカケにもなるでしょう。

子供のマウスピース矯正治療のご紹介

子供のマウスピース矯正治療は、近年、注目されている矯正治療のひとつです。

従来のワイヤーやブラケットを使用せず、透明なマウスピースを装着することで、歯並びを整える治療法です。

▽マウスピース矯正治療のメリット

  • 見た目が気にならない
  • 自分で取り外しが可能
  • 食事や歯磨き時には外すことができる
  • 痛みを感じにくい
  • 治療期間が短い傾向がある

▽期待できる効果

  • お口元の印象が良くなる
  • 顔のバランスを改善する
  • 噛み合わせを改善する(食べやすくなる・発音しやすくなる)
  • 口腔内を清潔に保つ
  • 虫歯や歯周病のリスクを抑える
  • 顎関節症のリスクを抑える
  • 笑顔に自信をつける

このように、子供の矯正は見た目が改善される審美的な効果のほか、将来の虫歯や歯周病のリスクを軽減して、子供の歯の健康を守ることに繋がります。

マウスピース矯正治療は、適切な症例であれば効果的で安全な治療法ですので、歯並びが気になる方は歯科医院を受診し、歯科医師に相談することをおすすめします。

マウスピース矯正治療の治療期間は症例によって異なりますが、一般的に半年~1年半程度です。治療費用は保険適用外となる自由診療となり、歯科医院によって異なります。

▽子供のマウスピース矯正の症例はコチラ!

【小児矯正】子供の叢生|インビザライン(マウスピース矯正)の症例をご紹介 – 子ども 歯の矯正(院長ブログ)

▽子供の叢生の矯正はコチラ!

【症例写真あり】子供の叢生(歯のガタガタ)を放置するとこうなります!小児歯科医が解説 – 子ども 歯の矯正(院長ブログ)

子供の歯並びのご相談は「ABC Dental」へお気軽にどうぞ

歯並びは見た目だけでなく、噛み合わせや口腔内環境にも大きく影響しますので、子供のうちに早期発見・早期治療を行うことが大切です。

お子様の歯並びが気になる方は、ぜひお子様と一緒に大田区田園調布にある小児歯科・矯正歯科専門「ABC Dental」の無料カウンセリングをご利用くださいませ。

当院では、小児歯科専門の歯科医師がお子様の歯並びを丁寧に診察し、適切な治療をご提案いたします。

小児矯正治療は3歳から開始できるマウスピース矯正治療などもご提案しており、お子様の年齢や症状に合わせて、最適な治療法をご提案いたします。

お子様の歯並びでお悩みの方は、ぜひ一度、当院までご相談ください。

▽お問い合わせはLINEからお気軽にどうぞ!

まとめ

子供の口腔ケアは歯磨きと合わせて、定期的に歯科検診やクリーニングを受けることも大切です。ぜひ、参考にして頂けたら幸いです。

東雪谷、南雪谷、雪谷大塚町、上池台、久が原、南馬込、北馬込、西馬込、東馬込、仲池上、北嶺町、東嶺町、西嶺町、池上、下丸子などのエリアからも通いやすい小児歯科医院です。

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