子どもの矯正歯医者はこう選ぶ!押さえるべき完全ガイド

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「この記事では、子どもの歯列矯正における歯科医院の選び方について、通院の便利性や矯正歯科の経験豊富さなど、3つの重要なポイントを詳しく解説しています。」

歯列矯正によってお子様の歯並びを整えてあげることは、大人になってからも笑顔に自信を持ちやすく、虫歯や歯周病になりにくい口内環境を維持することにもつながります。

矯正治療をご検討中の親御様の中には、「矯正歯科医院はどうやって選べば良いのかな?」とお悩みの方は多いかもしれません。

基本的に矯正治療は健康保険が適用されない自由診療(自費)となりますので、後悔しない矯正治療を受けるためにも、歯医者さん選びは大事なファーストステップといえます。

成長期のお子さまが歯列矯正を受けるにあたっての歯科医院の選び方3つのポイントについて詳しく解説していきます。カウンセリングにおけるチェックポイントも合わせて見ていきましょう。

▽先読み!この記事で分かること

・子どもの歯列矯正を受ける歯科医院の選び方3つのポイント

・カウンセリング時は3点をチェック!

質問①:成長期の歯列矯正「歯医者さんの選び方」どうしたらいい?

ご質問をいただきました。

ご質問者様:小学生のお母様

現在、小1の娘と小2の息子がいます。子どもたちに矯正を受けさせることを考えておりますが、矯正の歯医者さんは数が多く、どうやって選べばよいのか分からず悩んでいます。

成長期の歯列矯正はある程度通う期間が長くなると思うので、自宅から一番近い歯医者さんが良いかなと思っていますが、気になっている歯医者さんがある場所は自宅から少し遠いです。

矯正を始めるにあたって、自宅から近いという条件の他に、歯医者さんを選ぶ大事なポイントがありましたらぜひ、教えていただけると助かります。

よろしくお願いします。

回答:通いやすさ以外に注目したい3つのポイント

ご質問ありがとうございます。

矯正を始めるにあたって、歯医者さん選びのポイント、選ぶ基準について回答します。

お子さまの歯列矯正は治療が終了するまでに個人差はありますが、大体2年くらいかかり、1ヶ月に1回のペースで定期的に歯医者に通うことになります。(ゆっくり治療を行うと2年を超えることもあります)

ご質問者様のおっしゃる通り、長期的な治療になりますので、自宅から近い歯医者を選ぶことで無理なく通院できるでしょう。

定期的に通うもの(学校・塾・習い事など)全般に言えることではありますが、矯正歯科医院も自宅から近い方が保護者の方の負担は少なくなり、通いやすいと思います。

お子様が矯正装置にまだ慣れていない矯正治療の初期段階では、痛みや違和感を覚えたり、装置の一部が破損、外れてしまったりするトラブルがよく起こります。

そんな時も、自宅や学校から近い場所にある歯科医院ならば、急なトラブルに対応してもらうことができるので安心ですね。

立地の他にも、予約の取りやすさ、診療時間も要チェックです。平日のほか、土日祝日もやっているか確認して、通いやすい歯科医院を選びましょう。

矯正歯科医院が通院しやすい環境にあることは大事なポイントではありますが、「家から近い」という条件だけで簡単に決めてしまうと、最終的に後悔することになりかねません。

そもそも、矯正歯科医院に通う目的は「満足できる結果」を得ることであるはず。矯正歯科医院を選ぶ基準は、通いやすさの他に3つのポイントがあります。

お子さまの歯並び治療を成功させる「歯医者選び」3つのポイント

以下の3つのポイントが重要です。

①小児矯正の症例数が豊富にある

②こどものテンションが上がる・嫌がらない

③常勤の歯科医師が在籍している

この辺りが、絶対におさえておいた方が良いポイントになります。

これらの点を抑えた上で小児矯正を始められると、上手くいく可能性が高くなるでしょう。

では詳しく見ていきます。

①小児矯正の症例数が豊富にある

歯科医院のホームページなどで、小児矯正の症例数が豊富にあるか、実績をチェックしておくことが大切です。

一般歯科と大きく異なり、成長期に行う歯列矯正には専門的な知識と技術を必要とするため、全ての歯科医師が小児矯正治療ができるわけではありません。

実際に、歯科医師免許があれば、「小児矯正」と看板を出すことができますが、実際に子どもの矯正治療の症例数は少なく、大人の矯正を中心に行っている歯科医院も存在します。

小児矯正の症例数が豊富にある歯科医院を選べば、歯科医師と歯科衛生士など歯科医院のスタッフたちが子どもの対応にも慣れていますので、保護者の方も色々と相談しやすいでしょう。

「小児矯正を専門とする歯科医院」では、子どもの矯正治療に特化した知識・技術が蓄積されています。一般歯科とは異なり、子どもの成長段階に合わせた治療を行えるのが特長です。

子どもの歯は虫歯になりやすく、進行するスピードも早いので、虫歯・歯周病予防も同時に行っている「小児矯正歯科」で治療を受けることをおすすめします。

②お子さまのテンションが上がる・嫌がらない

2つ目のポイントは、お子様のテンションが上がる、歯科医院を気に入っている、決して嫌がらずに楽しんで通うことができるか、という点です。

先程も述べたように、小児矯正をする一番の目的は「満足できる結果」を得ることですから、お子様本人のテンション、つまり「心の持ちよう」は非常に大事なポイントになります。

塾や習い事の教室選びには、つい「評判の塾」「合格率が高い塾」を基準に選びがちですが、本来は子ども本人のテンションが上がる塾を選ぶと、一番良い結果になる可能性が高いのです。

同様に、子ども専門の歯科においても、「子どものテンション」が上がる、楽しく通える歯科医院を選ぶことで最後まで嫌がらずに通えて、満足度の高い結果を得ることができるでしょう。

では、具体的にどんな歯科医院が子どものテンションが上がるのか見ていきます。

▽子どもに気に入られる歯科医院の特徴

・親しみやすいスタッフがいる

子どもの扱いに慣れているスタッフが多く、子どもに積極的に話しかけてくれる、子どもが打ち解けやすい雰囲気がある。

・待合室にキッズスペース完備

慣れない場所で緊張しているお子様も、おもちゃや絵本、DVDなどが用意されたキッズスペースで楽しく遊べる空間があれば、診療を待つ間もリラックスできるでしょう。

・ご褒美がもらえる

矯正を頑張っていることをスタッフに褒めてもらえたり、ご褒美に「ガチャガチャ」で景品がもらえたりすると、子どもは歯医者に通う楽しみが一つ増えて、モチベーションにもなります。

上記のように、お子様が楽しく通える工夫がある歯科医院は「子どものテンション」が上がりやすく、「満足できる結果」を得ることに繫がります。

③常勤の矯正歯科医が在籍している

3つ目のポイントは常勤の矯正歯科医が在籍している歯科医院を選ぶことです。

「先生はいつでも歯医者さんにいるんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、一般歯科においては矯正を担当している歯科医が週1回しか出勤しない、というケースもあります。

矯正治療について学んでいる歯科医師は大学に通って学ぶパターンが多くあり、大学で学んでいる間は給与が出ないため、近隣の歯科医院にアルバイトで週1で勤務していることがよくあるのです。

しかし、矯正歯科医が常勤で在籍していない場合、緊急で診てもらいたい時(痛みが強い、装置が合わない、不具合が起きた等)、早急に対応してもらうことが難しくなるので要注意です。

矯正治療をスムーズに進めるためにも、常勤の矯正歯科医が在籍している、矯正の知識がある歯科衛生士やスタッフがいる歯科医院を選ぶと安心ですね。

カウンセリングで必ず確認したい3つのポイント

実際に小児矯正治療を受ける歯科医院を決めるには、カウンセリングで歯並び相談を受けることから始まります。

ここからは、カウンセリングでチェックすべき3つのポイントをてみきましょう。

①正確な検査結果を出してくれる

小児矯正では子どもの顎の骨の成長・発育を考慮した上で、精密検査を行い、治療計画を立てていきます。

満足度の高い結果を得るためには、歯科医院に矯正治療に必要な設備や機械が揃っていることはもちろんですが、まずは正確な検査結果を出してもらう必要があります

歯科医院によって検査内容は異なりますが、基本的には顔・口の中の写真撮影やレントゲン、歯型などの検査、顎関節の動きや噛み合わせの検査などを行います。

検査の項目が不足していたり、診断ミスがあった場合には、矯正治療が上手く行かない可能性が高くなるので注意が必要です。

②丁寧な説明、納得できる

カウンセリング時に、小児矯正の治療法について医師が説明している歯科医院の場合、専門用語が多く、患者様が理解しにくい、と感じることが多いようです。

基本的に矯正治療は自由診療となり、診療システム、治療方法、治療期間などが分かりにくい事が多いため、患者様がよく分からないまま治療を開始されてしまうケースもあります。

治療内容について質問や疑問があるけど、気軽に聞ける雰囲気ではなく、言われるがまま治療を始めてしまった場合は、後悔してしまう結果になりかねません。

カウンセリングの際には、治療について丁寧で分かりやすく、矯正のメリットだけでなく、デメリットや注意点、治療方針の決定、治療の限界なども説明してもらうことが大切です。

説明で分かりにくいところや疑問点は何でも質問することができて、ちゃんと理解できるまで丁寧に説明をしてくれるかどうかも医院選びのポイントになります。

③明確な治療計画を示してくれる

小児矯正は長期的な治療になりますので、しっかりした治療計画を示してくれる歯科医院を選ぶことが大切です。

小児矯正の実績が豊富な歯科医院は、検査結果から治療方針、治療の流れや期間、治療費の内訳などについて、明確な治療計画を示してもらえますので安心して通うことができます。

治療計画についてあいまいで分かりにくい歯科医院の場合は、後々、治療内容や費用面でトラブルに発展する元になる可能性がありますので避けたほうが無難です。

質問②:子どもの歯列矯正治療を受ける歯医者選びはどう決めればいい?

ご質問をいただきました。

ご質問者様:6歳の娘さんのお母様

子どもの歯並びがガタついており、滑舌があまり良くなく、他の子どもと比べてはっきり発音できないのが気になっています。食事の時も食べ物を前歯で噛みにくそうな感じです。

そこで現在、子どもの歯列矯正を考えていますが、自宅から通える範囲だけでも多くの歯医者があるので選び方に困っています。

すでに歯並び相談のために数件周りましたが、歯医者さんの話を聞けば聞くほど、決めるのが難しくなりました…。

そこで小児歯科医の目線から小児矯正治療を受ける歯医者選びのポイントを伺いたいです。

よろしくお願いします。

回答:歯医者の見極め方4大条件をチェック!

質問に回答します。

現在は多くの歯科医院が矯正治療を行っており、矯正が完了するまで長い期間と全額自己負担の治療費がかかりますので、歯医者選びには慎重になっている親御様は多いでしょう。

矯正治療は一度開始したら、基本的に同じ歯科医院に通い続けることになりますので、後悔しないためにも、以下の4つのチェックポイントを基準に決めることをおすすめします。

▽小児矯正を受ける歯医者の見極め方4大条件

①小児矯正の症例数・実績が豊富にある

②充実した設備・機器が揃っている

③歯科医院独自の取り組み

④子どもの適応性

では、上記の見極めポイントを一つずつ解説していきます。

子どもの歯列矯正を受ける歯医者の見極め方4大条件

一口に「歯医者」といっても、歯科医院によって治療方針やコンセプト、矯正治療で使う装置の種類、院内の雰囲気などはそれぞれ異なります。

小児矯正の歯医者選びでは「担当の歯科医」の症例数や経験年数、認定資格の有無などについてもチェックしておくことが大切です。

では早速、歯医者の見極め方4大条件をご紹介します。

1)小児矯正の症例数・実績が豊富にある

矯正歯科の中でも、大人の矯正を中心に行っているところと子どもの矯正が専門のところがありますが、小児矯正を始めるならば「小児矯正歯科」を選ぶことをおすすめします。

小児矯正歯科では、子どもの年齢や歯並び・かみ合わせの症状に合わせて、適切な治療法を提案し、大人になるまでの長期的な目線で治療計画を立案します。

これから小児矯正を受けるならば、子どもの矯正治療の経験が豊富にあり、高い専門知識を持った歯科医がいる「小児矯正歯科」を選ぶと安心です。

歯並び相談・カウンセリングを受ける際には、同じ症状が見られる患者さんの症例写真を見せてもらうと、小児矯正の症例数や経験、技術を確認することができます。

2)充実した設備・機器が揃っている

歯科医院によって設置されている機械は異なり、機械によって精密検査の内容が変わってきますので、どのような機械を使って検査をするのか、事前に確認しておくことが大切です。

子どもの歯列矯正の精密検査では、歯型を取り、頭部X線写真(セファログラム)、パノラマX線写真(レントゲン)の撮影、顎骨の成長、身体の成長状態、噛み合わせなどを検査します。

お子様に最も適切な治療方法を決めるために、精密検査は正確に行わなければならず、そのためには矯正治療に必要な設備・機械が揃っている必要があるのです。

例えば、頭部X線規格写真(セファロ)を使用しない場合、正確な検査結果が出ないため、矯正治療の質が下がる可能性がありますので、必ずチェックしておきたいポイントです。

設備・機器が揃っていれば、歯並びが悪化する原因が分かり、正確な検査結果のもと、適切な治療計画を提案することができますので、満足度の高い矯正治療の結果に繋がるでしょう。

3)歯科医院独自の取り組み

歯科医院によって独自の取り組み、コンセプトがあり、患者様が共感できるどうかも歯医者選びの大切なポイントです。

例えば、当院においては初診で顎関節のチェックを重要視しており、口を開閉する動きや筋肉を触診して、顎関節の動き、顎骨のズレや異常がないかどうか確かめています。

顎関節に異常があった場合、矯正の治療方針が大きく変わるため、矯正の効果を高めるためにも顎関節の診断はとても大切です。

また、近年は歯並びが悪くなる原因は単に遺伝的な要素だけでなく、呼吸や舌の癖、指しゃぶりといった「口腔習癖(こうくうしゅうへき)」が影響することがわかっています。

子どものうちに歯並びが悪くなる癖を改善して、根本的原因にアプローチすることで、大人になった時に見た目が良くなるだけでなく、口周りの機能面の向上にも繋がります。

当院では根本的原因を改善する「MRC矯正(マイオブレイスシステム)」を導入し、抜歯の必要がなく、痛みの少ない快適な治療、目立ちにくいマウスピース矯正を提供しております。

4)子どもの適応性

矯正治療を受けるご本人、お子様が歯医者を信頼していてリラックスできれば理想的です。

小さなお子様にとっては歯医者は痛い、怖いというイメージがありますが、子ども専門の歯科医院であれば、歯科医師や歯科衛生士は子どもの対応に慣れているので安心して通える環境が整っています。

親御様が「この歯医者ならば安心して通える!」と思ったら、お子様も院内で自然とリラックスできるでしょう。

親御様が少しでも不安な気持ちがあれば、お子様にも気持ちが伝わってしまうので、治療方針に迷いがある場合は、納得がいくまで疑問点や不安な点の説明を受けましょう

初診相談・カウンセリングを受けてすぐその場で決める必要はありません。セカンドオピニオンとして複数の歯科医院に相談し、納得できる歯医者を見つけてください。

診療時間は何時までか、平日のほか、土日祝日も受け付けているか確認し、矯正治療中の急な痛みや装置の破損に対応してもらえるように、通いやすい距離にあれば安心です。

歯医者の評価基準の見極め方

小児矯正の歯医者選びは、まずはインターネットの口コミやポータルサイトなどで患者さんの感想や満足度などを参考にされる方も多いかと思います。

ネット情報を見る際に気をつけたいのは、ほとんどの口コミや評判は匿名で投稿されているため信憑性は確かではありません。

最近は、良い評価だけを残すために、広告会社に依頼しているケースもありますので、ネット上の口コミ・評判を100%鵜呑みにするのは避けたほうが良いです。

本当に評判の良い歯医者は色々なサイトに広告を出さなくても、近所の保護者の間で評判が広まったり、話題になることが多いです。

実際に通っている人から歯医者の雰囲気や院長・スタッフの人柄、治療の結果などを聞いてみるとリアルな意見として参考になるでしょう。

小児矯正で安すぎる歯医者を選ぶリスク

小児矯正を受ける歯科医院を探す時に、治療費が安すぎるところ、値段の安さをアピールしているところ避けた方が無難です。

治療費があまりにも安い場合、矯正治療に関して知識や技術を持ち合わせておらず、安い費用ならば治療結果の責任が少なく、多くの患者さんが来るだろうと考えていると予想されます。

また、矯正の治療法が少ない、矯正装置が一つしかない、といったケースも考えられ、満足した結果を得られない可能性が高いので安すぎる歯医者は避けましょう。

歯並び相談は「ABC Dental」へお気軽にどうぞ

子どもの歯列矯正では歯並びを整えるだけでなく、歯の健康を保つために定期的に歯科医院に通うことになりますので、親御様とお子様のどちらも通いやすく信頼できる歯科選びが大切です。

当院ではお子様に楽しく通っていただけるように、キッズ専門の設備が充実しております。

また、治療中に痛みや違和感を最小限に抑えるための工夫、匂い対策、赤外線を使用した虫歯の検査などを積極的に取り入れています。

トリートメントコーディネーターによる分かりやすい治療の説明やお子様へのサポートも徹底しており、通いやすい環境が整っていますので、ぜひ当院までお気軽にご相談くださいませ。

まとめ

今回は、成長期の歯並び治療を受ける歯医者選びについてご紹介しました。満足度の高い矯正の結果を得るために、安心して任せられる歯科医院選びの参考にしていただけたら幸いです。

小児矯正のご相談は「ABC Dental」までどうぞお気軽に。
当院ではお子さまが楽しく通える環境づくりに力を入れ、矯正治療のサポート体制を充実させています。

※田園調布駅から徒歩3分とアクセスもよく、東雪谷・南馬込など近隣エリアからも通いやすい歯科医院です。

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