子どもの受け口(反対咬合)|早期発見と矯正治療の重要性

CONDITION GUIDE

子どもの受け口(反対咬合)

下の前歯が上の前歯より前に出ている状態です。
早期発見・早期治療が特に重要な症状のひとつ。
成長期を活かした治療で、自然な噛み合わせを目指します。

早期治療が効果的
3〜6歳から対応
成長を活かした治療

受け口(反対咬合)とは

正常な噛み合わせとの違いを理解する

下の歯が上の歯より
前に出ている状態

受け口(反対咬合)とは、通常とは逆に下の前歯が上の前歯よりも前に出ている噛み合わせの状態です。専門的には「反対咬合」や「下顎前突」とも呼ばれます。

正常な噛み合わせでは、上の前歯が下の前歯を2〜3mm程度覆っています。受け口の場合、この関係が逆転し、下の前歯が上の前歯より前方に位置します。

受け口には大きく分けて2つのタイプがあります。前歯部反対咬合(前歯の交叉咬合)は、前歯の噛み合わせが逆転している状態です。臼歯部反対咬合(交叉咬合・クロスバイト)は、奥歯の噛み合わせがずれている状態で、上顎の幅が狭いことが原因で起こります。また、歯の傾きだけの問題(歯性)と、顎の骨格そのもののずれ(骨格性)では、治療のアプローチが異なります。

原因について詳しく
受け口(反対咬合)とは?放置リスクを解説するイラスト

受け口になる原因

遺伝的要因と環境的要因の両方が関係します

受け口になる3つの原因を解説するイラスト
CAUSE 01

遺伝的要因
(骨格性の受け口)

下顎の過成長や上顎の成長不足は、遺伝的な要因が関係していることが多いです。ご家族に受け口の方がいる場合、お子さまにも同様の傾向が見られることがあります。骨格的な問題が原因の場合、成長期での介入が特に重要です。

  • 下顎骨の過成長
  • 上顎骨の成長不足
  • 家族性の傾向
CAUSE 02

歯の位置異常
(歯性の受け口)

骨格には問題がなくても、歯の生える位置や角度の問題で受け口になることがあります。上の前歯が内側に傾いていたり、下の前歯が外側に傾いている場合に起こります。このタイプは比較的治療しやすいとされています。

  • 上の前歯の内側傾斜
  • 下の前歯の外側傾斜
  • 歯の生える順序の問題
CAUSE 03

口腔習癖
(機能性の受け口)

舌の位置や使い方の癖、口呼吸、指しゃぶりなどの習慣が、受け口の原因になることがあります。特に低位舌(舌が常に低い位置にある状態)は、下顎を前方に押し出す力を生み、受け口を悪化させる可能性があります。口呼吸の習慣も、舌の位置異常を引き起こし、顎の成長に影響を与えます。

  • 低位舌(舌の位置異常)
  • 口呼吸の習慣
  • 異常嚥下癖

放置した場合のリスク

早期治療をおすすめする理由

受け口を放置すると、成長とともに症状が悪化する可能性があります。
以下のようなリスクを避けるため、早期の検査・相談をおすすめします。

RISK 01

咀嚼機能への影響

前歯で食べ物を噛み切ることが難しく、食事に支障をきたす場合があります

RISK 02

発音への影響

サ行・タ行などの発音が不明瞭になる可能性があります

RISK 03

顎関節への負担

不正な噛み合わせが顎関節に負担をかけ、顎関節症の原因となることも

RISK 04

審美面・心理面

横顔のバランスや見た目が気になり、コンプレックスの原因になることがあります

早期に治療する 3つのメリット

成長期だからこそできる治療があります

① 骨格から改善できる

3歳〜小学低学年から矯正を始めることで、顎が成長している柔軟な時期に骨格を整えながら治療をすることが可能です。

② 噛み合わせや悪習慣を改善できる

正しい噛み合わせに治して、口呼吸・舌癖・つめ噛み・指しゃぶりなどの悪習慣を断ち切ることができます。

③ 抜歯を避ける治療ができる

歯を抜かずに、骨格を整えながら根本的な原因を改善することができます。

受け口の小児矯正 3つのメリットを解説するイラスト

年齢別の 治療アプローチ

成長段階に合わせた最適な治療をご提案します

受け口は小児矯正すべきか Q&A イラスト
AGE 3-6

早期治療のゴールデンエイジ

乳歯列期〜混合歯列期初期

受け口は3歳頃から治療を開始できます。この時期は上顎の成長を促進しやすく、比較的シンプルな装置で改善が期待できます。成長を味方につけた治療が可能な貴重な時期です。

※乳歯の受け口は自然に治る可能性は約6%と言われています
AGE 6-12

混合歯列期の本格治療

永久歯への生え変わり期

上顎骨と下顎骨の成長時期の違いを利用した治療が可能です。上顎の成長促進や、インビザラインファーストなど様々な装置から、お子さまに最適なものを選択できます。

AGE 12+

永久歯列完成後の治療

思春期〜

永久歯が生え揃った後も治療は可能です。ただし、成長期を過ぎると骨格的なアプローチが難しくなるため、症状によっては治療の選択肢が限られる場合があります。

よくある質問

受け口に関するご質問にお答えします

乳歯の受け口は自然に治りますか?

乳歯の受け口が永久歯に生え変わる際に自然に治る可能性は約6%と言われています。特に両親のどちらかが受け口の場合や、骨格的な問題がある場合は自然治癒の可能性が低くなります。早めの検査をおすすめします。詳しくは受け口は自然に治る?をご覧ください。

受け口の治療は何歳から始められますか?

受け口の治療は3歳頃から開始できます。早期治療により、上顎の成長を促進し、将来的な治療の負担を軽減できる可能性があります。3〜6歳は「ゴールデンエイジ」と呼ばれ、効果的な治療が期待できる時期です。

治療期間はどのくらいですか?

症状の程度や開始年齢によって異なりますが、早期治療の場合は1〜2年程度が目安です。ただし、成長に合わせた経過観察が必要なケースもあり、詳細な治療期間は検査後にお伝えします。

費用はどのくらいかかりますか?

使用する装置、治療期間、症状の程度によって異なります。初回検査後の計画説明時に、具体的な費用をお伝えします。小児矯正は医療費控除の対象となる場合があります。詳しくは料金プランをご覧ください。

割り箸で受け口は治せますか?

インターネット上には割り箸を使った自己矯正法の情報が見られますが、専門家の管理なしに自己流の矯正を行うことにはリスクがあります。詳しくは割り箸で受け口は治る?をご覧ください。

子どもが下顎を出す癖があります

下顎を前に出す癖は、習慣性の場合と骨格的な要因の場合があります。癖が定着すると噛み合わせに影響する可能性があるため、気になる場合は早めにご相談ください。詳しくは下顎を出す癖の治し方をご覧ください。

初診相談のご予約

お子さまの受け口が気になる方は、
まずは初診パーソナルカウンセリングにてお気軽にご相談ください。
専門スタッフが丁寧にお話を伺い、初回来院の日時を決定いたします。

初診パーソナルカウンセリング
来院不要
お電話にて実施

反対咬合(受け口)の基礎知識、放置リスク、受診の目安、治療の選び方(First/拡大床/ワイヤー等)、費用・期間、よくある質問を小児専門の視点で解説。症例も掲載。

本ページの内容は、歯科医師が監修したイラストを用いてわかりやすく解説しています。

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ABOUT THE AUTHOR
坂田 圭史

坂田 圭史

歯科医師 / ABC Dental 院長
日本大学歯学部卒業 インビザライン・プラチナプロバイダー(2026) 日本小児歯科学会会員

2006年に日本大学歯学部を卒業後、同大学附属歯科病院小児歯科での臨床経験を経て、2012年大田区田園調布にて開業。臨床経験20年、矯正症例数は累計1,200件以上。お子さま一人ひとりに最適な治療を提供することを心がけています。

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