3〜6歳の小児矯正
混合歯列期の入り口 ──
顎の成長を活かせる貴重な時期
6歳前後に生える「6歳臼歯」や前歯の生え替わりは、将来の噛み合わせの"基準"になります。この時期に適切な評価と必要なサポートを行うことで、将来の抜歯リスクや大掛かりな治療の可能性を低減できます。
なぜ3〜6歳が重要なのか
上顎の骨の"継ぎ目"が
まだ開いている時期
上顎の中央には「正中口蓋縫合」と呼ばれる骨の継ぎ目があります。子どもの時期はこの継ぎ目がまだ開いており、矯正装置を使って上顎を自然な方向へ広げることが可能です。
5〜9歳になると継ぎ目は徐々に融合し始め、顎の拡大が難しくなります。つまり、3〜6歳は「歯列の土台づくり」に最も適した時期と言えます。
※患者様の症状・歯科医院の見解により異なる場合があります。
早期に始める5つのメリット
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MERIT01
顎骨が柔らかく、拡大しやすい
歯周組織が成長過程にあるため、矯正装置で顎の成長をコントロールしやすく、少ない力で効果的に歯を動かせます。
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MERIT02
痛み・違和感が少ない
子どもは適応能力が高く、装置への違和感も数日で慣れるのが一般的。拡大床を使った治療も成長期なら痛みが少なく済みます。
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MERIT03
将来の抜歯リスクが低い
顎を十分に拡大しておくことで、永久歯が生え揃う際にスペースが確保され、抜歯せずにきれいに並べられる可能性が高まります。
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MERIT04
治療期間が短い
乳歯・永久歯が混合する時期は歯が動きやすく、拡大床による治療は約1年〜1年半が目安。成人矯正より短期間で完了する傾向があります。
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MERIT05
治療費が抑えられる
早期開始で治療期間が短縮されるため、結果的に費用を抑えられる傾向があります。ただし第二期治療が必要な場合は別途費用が発生します。
症状別の考え方
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反対咬合(受け口)
前歯が逆に噛む・下顎が前に見えるタイプ。早期の噛み合わせ誘導や成長コントロールが有効な場合があります。
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上顎前突(出っ歯)
上の前歯が前方へ突出。口呼吸・舌癖も評価し、装置+MFTで総合的にアプローチ。
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開咬(前歯が咬み合わない)
前歯が当たらず隙間が空く。指しゃぶり・舌突出癖の改善と装置併用で機能と形の両面から対応。
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叢生(歯がガタガタ)
スペース不足で歯が重なる状態。歯列アーチの育成や拡大、二期での精密矯正を視野に。
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すきっ歯(空隙)
正中離開・歯間の隙間。上唇小帯・舌癖・歯サイズなど原因を評価して計画立案。
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過蓋咬合(噛み合わせが深い)
深く噛み込み、下の前歯が上顎歯ぐきに当たることも。咬合挙上・前後/垂直コントロールが鍵。
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園・学校生活とご家庭での工夫
- 装着時間夜間+日中短時間。行事・運動時は外す運用も可能。
- 清掃食事中は原則外し、食後のブラッシング→再装着を習慣化。
- 保管ケース持参を徹底。紛失・破損時はまずご連絡を。
起こり得るリスク・副作用
装着初期の違和感・疼痛、装置の破損・紛失、歯肉炎やむし歯リスクの増加、歯根吸収や歯肉退縮、計画変更の可能性など。気になる点は遠慮なくご相談ください。
リスク・副作用の詳細を見る →よくある質問(3〜6歳)
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Q3歳でも矯正相談できますか?早すぎませんか?
3歳からのご相談は決して早すぎません。この時期は顎の骨がまだ柔らかく成長途中のため、小さな力で歯並びの土台を整えることができます。とくに受け口や指しゃぶりの癖がある場合は、早めの対応が効果的です。「気になるけど、まだ早いかも」と思ったときが、ちょうどよいタイミングです。 -
Q受け口(反対咬合)は何歳から治療できますか?
3歳からの対応が推奨となるケースがあります。下の前歯が上の前歯より前に出ている状態は、顎の成長とともに目立ちやすくなるため、早期に噛み合わせを誘導することで改善が期待できます。まずは一度、現在の状態を拝見させてください。 -
Q3〜6歳ではどんな装置を使いますか?
この年齢では、取り外しができるマウスピース型の装置が中心です。お口の筋肉のトレーニング(MFT)を併用する場合もあります。5歳前後からは拡大床、6歳前後からはインビザライン・ファーストが選択肢に加わります。いずれもお子さまの負担が少ない方法を優先してご提案します。 -
Q子どもが痛がったり、嫌がったりしませんか?
取り外し式の装置が主なので、強い痛みが出ることはほとんどありません。装着直後に多少の違和感はありますが、多くのお子さまが数日で慣れていきます。無理に続けさせるのではなく、お子さまのペースに合わせて進めますのでご安心ください。 -
Q幼稚園や保育園の生活に影響はありますか?
ほとんどありません。取り外し式のマウスピース装置であれば、主にご自宅での時間と就寝中が中心です。お友達と同じように園生活を送りながら、無理なく治療を続けられます。 -
Q6歳臼歯が生えてきました。気をつけることはありますか?
6歳臼歯は、将来の噛み合わせの基準となる大切な歯です。生えたばかりの時期は溝が深く汚れが溜まりやすいため、虫歯リスクが高まります。また、斜めに生えたり、手前の乳歯に引っかかって出てこないケースもあるため、生え始めの時期に一度チェックを受けていただくことをおすすめします。 -
Qまだ治療するかわかりません。相談だけでも大丈夫ですか?
もちろんです。「今すぐ治療が必要か」「経過観察でよいか」を判断するのが初診相談の目的です。結果として「今は様子を見ましょう」となることも多くあります。定期的なチェックの目安は半年に1回程度で、成長に合わせて最適な開始時期をご案内します。
初診相談のご予約
3〜6歳は顎の成長を活かし、歯ならびの土台を整える貴重な時期です。
お子さまの歯並びで気になることがございましたら、
まずはパーソナルカウンセリングにてお気軽にご相談ください。
3〜6歳は、乳歯から永久歯へ移行が始まる「混合歯列期」の入り口です。6歳前後に生える「6歳臼歯」や前歯の生え替わりは、将来の噛み合わせの“基準”になります。この時期に適切な評価と必要なサポートを行うことで、将来の抜歯リスクや大掛かりな治療の可能性を低減し、自然で機能的な歯ならびを育てやすくなります。
